今回のオールドナウカーフェスティバルで、ランボルギーニ チータ LM002の次に珍しいクルマであろうと思われるのがこのTOYOTA1600GT5。
コロナのハードトップをベースに作られた1600GT。ちなみにエンジンはOHV直4をベースにヤマハでDOHCヘッドを載せた9Rという型式のものです。
1600GTにはGT4とGT5があって、それぞれミッションの変速数を表します。ちなみに5速ミッションはTOYOTA2000GTからの流用です。
1966年にプロトタイプでサーキットデビューを果たし、その後日本グランプリなどで大活躍。自動車評論の巨匠、徳大寺有恒大先生もトヨタのワークスドライバー時代に乗っていたという逸話もあるクルマです。
生産台数は2200台余り。現存数はどれぐらいなのでしょう。滅多に人目に触れることの無いクルマであることは間違いありません。
ちなみに、このクルマの流れはマークⅡ、マークXとつながっていくのです。
(文:北森涼介 写真:はやさか)