GT300第2レース、初音ミクBMW番場琢、11台抜きの奇跡【痛車 JAF-GP 富士スプリントカップ】

JAF-GP 富士スプリントカップGT300第2レースを制した番場琢選手。

予選ではタイヤの選択をミスしたとのことで、ポジションはなんと12番手。絶対に勝つと豪語していたけど大丈夫か?という不安もよぎります。

しかし、開けてみたらビックリミラクルのなんと11台抜きで優勝!今回はその奇跡の軌跡を追ってみましょう。

シグナルがブラックアウトしてスタートが切られると、ポールのガライヤが順調にスタートを切ります。

そのままピットエンドを通過。3番手にはハセプロのカローラが来ていますね。

カローラ勢は順調にスタートを切ったようで、フェラーリ458の真横まで2台ともに迫ってきています。なんてことを考えていると、もうその背後にはイカ娘と初音ミクが迫っている。番ちゃんはこの時点で4台抜き!

番ちゃん、インに張り出してイカ娘もパスしようという勢い。

そして1周目を終え、2週目に突入するときは9番手。

しかし、ここからかスーパー番場タイム、略してSBT!

トップだったガライヤがポジションをどんどん落とす中、5番手までポジションを上げた番ちゃん、5周目で脅威のスリーワイド。真ん中を割って入って・・・。

イカ娘とハンコックポルシェを、まさに「ぶち抜き」ます。

そして、いよいよ6周目。

トップのフェラーリ458をロックオン。見る見る差が縮まっていく。

そして、シグナルの先でトップへ踊りでたっ!

一度トップに出てしまえば、もう誰も止められないのが初音ミクBMW。

そのまま一直線にゴールです。

勝負どころはコーナーで仕掛けずに、強さの活きるストレートまで我慢するあたり、番場選手の格段に向上した上手さが光ったレースでした。

それにしても11台抜き、その場にいると感動と興奮の連続でした。

(北森涼介)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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