ダイハツ・ミライースのイーステクノロジーがやっとリアシート・ヘッドレストとセットになった

JC08モード燃費で30.0km/Lという「第3のエコカー」ことダイハツ・ミライース。

イーステクノロジーによる省燃費なパワートレイン、要となっているのは圧縮比11.3の改良型KFエンジンです。

しかしながら、ミライースはシンプルでローコストを追求したためか、省燃費性能は評価されながら、チープな室内やリアシートにヘッドレストが装備されないといった点でマイナス評価を受けているという面もあります。

また、そうした部分でイーステクノロジーには興味があっても、ミライースの購入には二の足を踏んでいるというユーザーも少なくない、とか。

そのイーステクノロジーのパワートレインを、ダイハツ・ムーヴが2011年11月7日に実施されたマイナーチェンジを機に搭載しました。

これによりムーヴ(FF)の燃費性能はJC08で27.0km/L(10・15 30.0km/L)へと向上。従来モデルが10・15モードで27.0km/Lだったのを『TNP27』というキャッチコピーでアピールしていましたが、より厳しいとされるJC08でTNP27を達成というわけ。

そもそもハイトワゴンのムーヴはインテリアも豪華な傾向にありますし、またミライースと異なり日常的な4名乗車を前提としていますから、リアシートには240mmのスライド機構も備わっています。もちろんヘッドレスト付き!

ムーヴの全高は1635mmなので、そこがネックになるケースもあるでしょうが、ダイハツの省燃費パワートレインであるイーステクノロジーと充実したインテリアがセットになったモデルが選べるようになったというのは、ユーザーにとっても朗報では。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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