ここ3〜4年前からキャンピングカーで使用するLPGボンベへの充填を拒否するガス会社が続出しているのですが、今月から法律が改変されたらしく、また厳しくなってしまいました。
理由は「野外でのLPG使用による事故が多発しているから」らしいのですが、キャンピングカーでのLPGの事故報告は今のところ聞いた事がありません。
わたしがいつも充填をお願いしているガス会社の方も、キャンピングカーでの事故は聞いた事がないそうです。
むしろ、イベントや屋台などでのLPGの事故が多いとか。
(なのに、商売で使用するLPGボンベに関しては野外でも対象外というのが納得いかないところです。)
LPGに関する法律がややこしいのは、『液化石油ガス法』と『高圧ガス保安法』という2つの法が重複しているからです。
法律上は、キャンピングカーでの使用状況をチェックし、ガス漏れなどの検査をすれば充填してもよいとなっているのですが(4年ごと)、キャンピングカーはガス会社の営業範囲を軽く超えて遠方まで出かけるものなので、もし旅行先で事故や不具合が起こった場合、責任を持たされたくない、というのが本音のようです。
ガス会社からしてみれば、キャンピングカーユーザーが購入する量なんて知れてるから、面倒なことは避けたいのでしょう。
持ち主がガス会社の管轄内在住ならまだしも、わたしのように年中あちこちに出かけて飛び込みで充填してもらおうとなると“よそ者”なので、検査も何もにべもなく拒否されることも有り得ます。
また、「自社が販売したボンベにのみ充填するので、どうしてもというならボンベ(ウン千円)ごと購入してくれ」と言われたこともあります。
しかしそれは違法なので、経済産業省あたりに苦情を申し立てれば業者としては断われないのですが、そこまで波風を立てるのも不本意です。
ほとんどのユーザーはLPGがなくなる前に旅行を切り上げるという泣き寝入り状態。
ガスキッチンだけならカセットガスコンロで代用できますが、キャンピングカーでは冷蔵庫やヒーター、ボイラーでもガスを使うので、特に冬場のレジャーでガスヒーターが使えないとなると、大問題です。
そもそも、LPGありきのキャンピングカーを輸入または生産しているわけですから、ゆくゆくは輸入禁止またはキャンピングカーのLPG搭載禁止、なんてことになるかも知れません。
実際、キャンピングカー(トレーラー)をオール電化にしちゃった知り合いもいます。
うちもソーラー(+サブバッテリー)はつけてますが、とてもじゃないけど冷蔵庫を稼働させるほどの電力は賄いきれません。
今のままのキャンピングカーでは、LPGの充填ができないということは、大袈裟でなくて死活問題です!
うーむ、風力発電とか搭載できないかな?
あ、最後になりましたが検査項目はガス漏れとガス燃焼チェック、それからガスキッチンや冷蔵庫のメーカー名、型番を控えられておりました。
(うちの場合、輸入ものなので型番は判らなかったのですが…)
(松本しう周己)
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