初音ミク優勝!チェッカー直後に大橋監督を直撃インタビュー【痛車 スーパーGT 2011 富士】

グッドスマイルレーシング大橋監督
グッドスマイルレーシング大橋監督

-優勝おめでとうございます。ポールからの優勝ですが、レースは予定通りに進んだのでしょうか?

大橋「全然予定通りじゃないですよ。2周目でTAISANポルシェと接触して右のミラーがなくなっちゃいましたから(割れてしまった)、僕がミラー代わりで何週目のどこのコーナーでGT500のナニナニが抜きにかかるとか、全部無線で指示出してました」

-うわぁ、それはかなり大変そうですね。

大橋「全部のマシンのタイム差をチェックして、ギャップを計算してどこで来るかを指示するわけですから。もう、相当仕事量が増えましたね」

-ドライバーチェンジのタイミングが結構遅かったのですが、これも作戦ですか?

大橋「同一周回の2位と3位がなかなかピットに入らなくて。ピット後にも順位を入れ替えたくなかったので、ギャップを見ながらタイミングを図っていたら34周目になったんです。谷口選手もまだいける、まだいけるって言っていたので」

-その後はもう独走状態でしたね

大橋「でも不安はありましたよ。ブレーキが甘くなってるって番場が言ってきたので少しだけペースを落とさせたりもしたんです。まぁ、それでも何とか逃げ切って優勝できました」

-優勝の大きな要因をひとつ挙げるとすると何ですか?

大橋「タイヤのマッチングに尽きますね。とにかく今回ヨコハマさんが用意してくれたタイヤがうちのマシンとぴったりの相性でした」

-次戦のオートポリスはどうでしょう

大橋「コースレイアウトとしてはうちのマシンが得意とするコースではないんです。それに、多分また性能調整が入るでしょうからかなり厳しいレースになると思います」

-もてぎについても伺ってよろしいでしょうか

大橋「もてぎはオートポリス後の性能調整しだいですね。ウェイトが全部なくなったとしても性能調整は残ったままになるので、本当にそれ次第ですよ」

-ポイントリーダーになったわけですが、シリーズチャンピオンは狙っていけますか?

大橋「ここまできたら行くしかないでしょう。ファンの皆さんのためにも男を見せていきますよ」

初音ミクZ4は素のままではとてつもなく速いので、かなり厳しい性能調整が入っているとのこと。しかし、ポイントリーダーになった今だからこそ厳しい制約を乗り越えてシリーズチャンピオンになってほしい。

個人的に応援してます、初音ミク。

(北森涼介)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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