日本でもっとも安いハイブリッドセダンが登場しましたが、安さの秘密とは?【新型トヨタカムリ】

5ドアハッチバックのプリウスなら205万円から買えるけど、同じトヨタのハイブリッドカーなのにセダンになるとSAIで338万円もするのはなぜ? と常々思っていた人にぜひお伝えしたい新車情報です。

ハイブリッド専用車として再出発した新型カムリの値段は、なんと304万円から。これまでハイブリッドセダン最安値だった「SAI」の338万円を大きく下回り、トヨタのハイブリッドセダンとしてはもっとも手が届きやすい、というか国産ハイブリッドセダンでもっとも低いプライスなんですね。

で、驚くのはここから。これまでの日本車はヒエラルキーっていうのがあって、車体が大きくなるほど値段が高く設定されていたのです。でも、SAIより車体の大きな新型カムリは、そのヒエラルキーは軽く無視。トヨタはどうしちゃったんでしょう?

値段も安いし、室内はゆったりだし、トランクも広いし、そして燃費もいい。やるじゃないですか、新型カムリ。

まあ、装備を見るとカムリの最安グレード「ハイブリッド」は338万円のSAI「S」に対して、アルミホイール、本革巻ステアリングホイール、電動調整式シート、カーナビがないなど装備は多少落ちているので、装備内容まで考えると必ずしもSAIよりカムリが安いとは言い切れません。でも、車両価格自体は安いので、ここでは「日本一安いハイブリッドセダンの登場」ということで終わりよく締めたいと思います。

だから、装備を同じ程度にしたらSAIより高くなる、というのはここだけの内緒にしておきましょう。

 

(工藤貴宏)

【画像がすべて見られない方は】https://clicccar.com/2011/09/07/58570

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
続きを見る
閉じる