遊園地のゴーカートに乗ると、けっこうワクワクしませんか?
じゃあ、もうちょっとクルマの運転でワクワクを楽しもうとしてモータースポーツへ参加する、となると急に敷居が高くなって入りづらい気がします。
そんなかたにオススメできる、一番手軽に始められる“クルマ遊び”がジムカーナではないでしょうか。
ジムカーナって知ってますか? フツウ、モータースポーツと言えば、決められたロードコースに沿って走るのを想像しますが、ジムカーナは違います。広大な駐車場のような舗装されたスペースにパイロンを置いただけで、ラインなどはありません。そのパイロンを決められた順序で脇を抜けたり周囲を回ってクリアしながら1台ずつ走行してタイムを争う競技です。
1回の走行時間は1〜2分程度と非常に短いのですが、加減速が激しいことや180度ターンや360度ターンなど、正確な操作が求められる場面が多々あり、なかなかハードなスポーツです。またロードコースと違って毎回コースが違うためコースを覚える必要があり、ライン取りを考えればならないために頭も使います。
例えばこんな感じです。
大雨ですが、もちろんドライでもクルマを滑らせたりしながら走ります。コースのラインがないのが大きな特徴ですね。
今回、「FK/Massimo PRESENTS 2011JMRC関東チャンピオンシリーズ第6戦/2011JMRC埼群ジムカーナシリーズ第7戦 ジースパイスチャレンジ」を観戦しましたが、インプレッサやランサー、シビックやインテグラ、そしてハチロクやロードスター、エリーゼなどなど車種はバラエティに富んでいました。
午前中の大雨が午後になってやみ、路面が乾きつつある難しいコンディションになると、だんだんタイヤのスキール音が聞こえてきます。もう気分は参加者です。
ラインを外すと「膨らみすぎ!」、テールを流しすぎると「あ、やっちゃった」、減速が間に合わないと「そこはまだぬれているのにー」なんて、もはやドライバー気分。ただただすごい走りに見入ってしまいました。ジムカーナは競技でタイムを争うわけですが、勝ち負け以上に自分のミスが無く走りきることができれば、それだけで満足感を与えてくれる、そんな部分が魅力だと再確認しました。
それはさておきそんなジムカーナがなぜ手頃かと言いますと、それはナンバー付きの市販車で参戦できるからです。
ジムカーナに参戦する車両は、排気量や改造範囲、駆動方式などで細かくクラスが分けられていて、同じような車両とのみタイムを競います。もちろんトップクラスでは専用車両もありますが、ほとんどのイベントはナンバー付きの車両で参戦できます。改造範囲が限られるということは、良いエンジンオイルの選択など日常のメンテナンス範囲の延長がクルマの性能に大きな差をつけることもあるってわけですね。
日常ではまず経験できないアクセル全開や急ブレーキ、正確なシフトチェンジやステアリング操作など、ジムカーナから学ぶことはたくさんあります。荷重移動がきちんとできていないとサイドブレーキを引いてもテールは流れてくれませんし、クラッチを蹴ってのターンなど、上手くできると気持ちよいのですよねえ。とにかくスムーズで正確な運転を競う競技です。オイル交換などのメンテナンスをキチンとしたクルマで、スムーズで正確な操作ができれば燃費も良くなります。
ショップ主催のイベントや走行会などもあります。ライセンス不要なカテゴリーもあります。ドラテクの勉強で運転がうまくなれば燃費も良くなります。気になった方は、挑戦してみて下さい。オススメですよ〜!
JAF(ジムカーナカテゴリー):http://www.jaf.or.jp/msports/national/gymkhana/index.htm
オススメのオイル:FK/Massimo
(佐藤みきお)
【写真がすべて見られない人はコチラ>>>https://clicccar.com/48519】