夢のクルマはアジアから生まれる?【第5回トヨタ 夢のクルマアートコンテスト】

全世界50の国・地域の15歳以下の子どもたちが参加した第5回「トヨタ 夢のクルマアートコンテスト」の受賞者が決定。金賞以下、入選作品がWebで公開されています。

 

たとえば13~15歳部門で金賞に輝いたタイのPipat Tunkrathok(ピパット・トゥンクラトー)さんの作品。

“The World Saver Car”と名付けられたクルマは汚れた環境をエネルギー源として走行。新緑を排気として吐き出すという、まさに夢のクルマ。

 

 

さて、このコンテストでは9歳以下、10~12歳、13~15歳とカテゴリーわけをして金賞(各1名)・銀賞(各2名)・銅賞(各3名)、特別賞といった風に入賞作品が選ばれているのですが、ここで気になるのは、入賞した子どもの国籍。

 

金賞がハンガリー、タイ、タイ。

銀賞が台湾、台湾、台湾、タイ、タイ、インドネシア。

銅賞がボリビア、インドネシア、日本、インドネシア、セルビア、台湾、台湾、台湾、タイ。

 

圧倒的にアジアに集中しています。とくにタイと台湾の子どもたいの活躍には目を見張るばかり。

このコンテストはヨーロッパからも含め12万通ものエントリーがあったということですが、その中でクルマに夢を感じている子どもはアジアに多い傾向があるのかもしれません。

 

たしかに、これから自家用車が普及しようとしているエリアの子どもほどクルマに夢を感じやすいと考えると、そうした傾向も納得。既成概念にとらわれないアイデアが浮かんでくるのも、クルマが憧れの存在だからなのでしょう。

 

アジアから生まれる新しいクルマ像に期待しましょう。

 

 

(山本晋也)

【リンク切れ、すべての写真が見られない人はコチラ>>>https://clicccar.com/49556

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる