マツダの倉庫から幻のロータリー車S8Pが発見されたそうです

マツダの広島本社倉庫から、幻のロータリーエンジン搭載車が発見されたそうです。

 

RCC中国放送が広島のニュースとして報道しました。

その映像を見ると、ちょっとクルマに詳しい人なら「なーんだ初代ルーチェじゃん」とピンと来るでしょうけど、ベルトーネ時代のジウジアーロがその1/1モデルを作って広島に送っていたとは知りませんでした。コードナンバーはS8Pだったそうです。RXまたはXで始まるコードではなかったんですね。

 

マツダルーチェ1500

その後、初代ルーチェのセダンはFRのレシプロ1500ccとして登場していますが、当時は後にルーチェロータリークーペとして実現するFFのロータリーでセダンも検討していたんですね。

 

ルーチェロータリークーペのフロント

カッコいいですね。

 

ルーチェロータリークーペのリヤ

個人的に「これぞインパネ!」ってインパネです。

 

ルーチェロータリークーペのインパネ

デザインのためにイタリアに送られていたロータリーエンジンが木製だったというのもオモシロいお話です。

デザイナーの福田さんが「ジウジアーロが勝手にやったんだ」というフレーズにも笑っちゃいました。確かにCIはいまじゃ勝手に変えることないでしょうからね。

このクルマは修復されて広島市交通科学館の企画展「あこがれの国産車〜昭和40年代の名車たち〜」(7月16日〜9月4日)にて初公開されるそうです。

ぜひ見に行きたいですね。

ついでに、男性のアナウンサーが「ロータリーエンジンと言えばスポーツカーのイメージですが・・・」とか「これが“ルーチェ”の原型だった・・・」とかフツウに話しているのを聞いて、「そのレベルでテレビのニュースで語れるってことは、広島ってクルマ好きが住みやすい町なんだろうな」って余計なことも思っちゃいました。

【リンク切れ、写真がすべて見れない人は>>>http://bit.ly/o9Lqby

(小林和久)

 

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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