キャンピングカー修理で工場泊中に昔を思い出してみました【車中泊女子の全国縦断記】

数年前までの旅先でのインターネット接続
数年前までの旅先でのインターネット接続

ただ今、栃木にてキャンピングカーの修理中です。
その間わたし(と愛犬)はどうしているのかというと、工場の中で車中泊しています。
知り合った方々からの紹介で繋がったご縁で、ここ栃木や青森など、工場泊させていただきながらの修理もトータル4〜5回くらいあります。
たくさんの方のご理解とご助力のお陰でキャンピングカー生活が成り立っていることに感謝しています。

 

ところで、そもそも「家をクルマにしよう」と思い立ったのは、今からもう15年くらい前のことです。
当時、友人の紹介で、それまで触ったこともなかったパソコンを使ってデータ入力をするというアルバイトをはじめました。
短期間の予定だったのですが、わたしが元グラフィックデザイナーだったことから、バイト先の社長から「ホームページを作ってくれないか」と頼まれ、電話帳みたいなHTML参考書を渡されたのがきっかけで独学でウェブデザイナーになりました。

その会社のバイトが終了したあとは派遣会社に登録。ちょうどインターネットが普及しはじめた頃でウェブ関連の仕事はけっこう多く、順調に色んな会社を廻りながらスキルも身につけることができました。

そこで、ふと思いついたのです。
インターネットさえ繋がっていれば、どこにいても仕事ができるんじゃないかと。
しかし、まだまだインターネット回線は有線(モデム)が主流で、旅先で繋ぐとなるとケータイ電話(9800bps)かISDN公衆電話(36kbps)な〜んて時代でした。
たまに旅行中に試してみたりしたのですが、その遅さ+通話料の高さたるや凄まじかったです。

その後H” IN(旧DDIポケット)のノートパソコンを購入し、人目を気にせずネットに繋げられるという点では随分とラクになったものの、エリアが狭いのと、パケット料の高さがやはりネックでした。
キャンピングカー生活をスタートさせた2005年当時でも通信料は悩みのタネで、結局「データ定額」を最優先してAIR-EDGE(Willcom)を選びました。2xパケット方式通信(最大64kbps)でスピードが遅いしエリアも狭く、停泊地選びに苦心したものです。

そんな時代も遠い思い出となった今や、FREE SPOT(公衆無線LAN)の恩恵に預かったりしつつ、こうして修理工場でも快適にお仕事ができています。(普段はモバイルWi-Fiルーターを利用)

パソコンでテレビも映画も見れるようになるなんて想像もしていなかったけど、これからももっと発展していくのでしょうね。
カーナビもケータイもパソコンと連動できる時代、クルマだってそろそろ喋りはじめるかも知れません。

(松本しう周己)

【リンク切れ、画像がすべて見られない方は】https://clicccar.com/2011/06/18/34830

この記事の著者

松本しう周己 近影

松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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