なんとなく、ニュルブルクリンク24hレースのハチャメチャっぷりが伝わり始めたのではないでしょうか。ここのイベントの一番の特異性と云うか草レースっぷりの神髄はピットにあります。普通、ピットって何チーム、車何台で使いますか。
そう、普通は1チーム、車は2台、Tカーなんかの許されるレースでは3台でしょうか。勿論整備もそこでやりますよね。ところがニュルブルクリンクでは、5,6台がピットをシェアします。…ピンときませんよね。
一つのハコの中を5,6チームがシェアします。ピットの場所は割り当てられてますから当然、入り口際の壁から「工具・パーツ置場」争奪戦が行われます。レース中も時間のかかりそうな作業は奥の方でやらざるを得ません。
ピットの中には常に複数チームのメカニック・スタッフがウヨウヨ。カオスですねぇ。しかも給油は“ガン”クイックチャージなんかではなく“ガン”
ピットインが重なると遅れたチームは給油待ちです。しかも、このレースではドライバーでなければピットで何を飲んでも構わない様で、現地のメカニック達は〇ール飲んでました。隣のピットとの境の金網にペットボトルがずらりと引っかかり…。
日本のレースでは絶対ありえないのですが、現地のルールでは運転しない為かお咎めなし。とはいえ、へべれけになっている人は見たことがありませんね。しかし、フェアープレー精神は素敵です。日本のプライベーターが初参戦した際、メカニックは4人。マネージャーらを総動員しても同時に給油も行うタイヤ交換には人が足りません。タイヤ交換担当がタイヤを外して、置く。寝かせてある交換タイヤを-起こして-取り付け。市販車だからボルトは5本…結構時間が掛かります。すると、見かねた同じピットのドイツ人のメカニックがタイヤを外し終わると「横から新品タイヤを渡し」て、外したタイヤを「横に寝かして」くれる‐それも交換の度に。終わるとサムアップ。1秒を争って作業しているタイヤ交換担当にはとても有難かったそうです。日独の国際交流がちょっと進んでいました。
そんな24時間レースに近年まで最も力を入れていたのがファルケン+日産(NISMO)。ゲームファンにはファルケン☆GT-Rでお馴染みではないでしょうか。
GT-R時代には総合5位を2回獲得しています。今年はファルケンカラーの370Z(フェアレディZ)がRJN MotorSportよりNo.79 田中哲也/ミハエル・クルムがSabine Schmidt/Holger Eckhardtと共にエントリーしています。他にファルケンカラーは370Zとポルシェが参戦している様ですが、No.79は日産ファンイチオシです。あとR35GT-Rのエントリーがあるようですが、プライベータ紹介の際に紹介します。
また、オフィシャルサイトにエントリーリストが発表されました。
1台の車で名前が2名?の様な未だ体制が確定していないチームが有る様ですが、元F1ドライバーやツーリングカーチャンピオンなど有名なドライバーも多数参戦していますので、眺めてみると楽しいですよ。GAZOO Racingが3台体制になった様です。ドライバーは飯田章選手(ダブルエントリーだ)だけ。金曜日の予選日迄には最終更新がされるのでしょう。リンク先はドイツ語ですが英語サイトの物より新しい情報が掲載されています。
ぜひこちらから。http://adac.24h-rennen.de/Starterliste.244.0.html
画像がすべて見れないかたは>>>https://clicccar.com/34726
(川崎BASE)