クルマは急に止まらないけど、ホンダブリオを止めたのは小さな部品でした

「ブリオ」というホンダの新型車を知っていますか?
ブリオは、今年3月にタイで発表された小型車。ローコストの設計になっている新興国戦略車で、生産もタイやインド。日本での発売の予定はありませんが、大きな期待を背負ったホンダの大型新人です(車体は小さいけど)。

そんなブリオ、タイでは1ヵ月で5千台のオーダーを受けるなどロケットスタートを決めたのまでは期待通りでしたが、予期せぬトラブルに見舞われました。そう、震災です。日本からの部品が入ってこなくなり4月初旬以降の生産が止まってしまったのです。さあ困った。

工場を止めた部品はなんだと思います?
どうやら被災した工場で作っていた小さな電子部品のようです。コストを抑えるために部品の現地調達率を高めているブリオですが、そうは言っても日本からの部品が届かないとクルマが生産できないのは不思議な感覚ですね。

最新情報によるとブリオの生産再開予定は、9月なんだとか。1日も早い回復を祈っています。

(工藤貴宏)

 

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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