ドイツの若者は、約3割が中国製クルマの購入を考えている?

ドイツの中古車情報サイト gebrauchtwagen.de における調査によると「ドライバーの約25%が次期愛車として中国製の自動車を買うことを検討できる」と回答したということです。

 

なかでも30歳以下のドライバーにおいては28.8%という高い数値となり、高齢者よりも若者のほうが中国製自動車への理解が深いといえそうだ。

 

また、すでにアジア製の自動車を所有しているドライバーに限っていえば、39.7%が中国製自動車の購入を検討すると回答。おそらく日本車や韓国車のクオリティがアジアンカー全体のイメージを上げているのでしょう。

 

とはいえ、全体の約7割はまだまだ中国製自動車の品質や安全性に疑問を持っているようですから、諸手を上げてウェルカムというわけではなさそう。ただし、中国製自動車を購入しないと回答したドライバーのうち、ブランドイメージの悪さを理由に挙げたのは約4割ということ。徐々にブランドイメージは高まっているのかもしれません。

とくに次世代車の主流といわれる電気自動車については中国製にアドバンテージあり、という評価をしたドライバーが60%というアンケート結果となっているようで、今後のブランドイメージがどのように変わっていくか注目でしょう。

 

この調査では具体的なメーカー名は出ていないようですが、中国製の電気自動車をリードするメーカーといえばBYDが有名どころ。

こちらのイメージムービーで紹介されているのはピュアEV「e6」。リン酸鉄リチウム電池を採用、航続距離が300kmという性能をアピールしているのですから、ドイツのヤングドライバーが魅力を感じてしまうのも当然かもしれません。

http://www.youtube.com/watch?v=9cHm82IS92c

 

ちなみにBYD e6のスリーサイズは4560×1822×1630mm。車重は2295kgというなかなかのヘビー級なのであります。バッテリーを多量に積んでいるようですから仕方ないか。

 

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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