これでいいのか? コストダウンで省かれだした安全装備があった

みなさんはアジャスタブルシートベルトアンカーという装備があるのは知っていますか?長い名前ですが簡単に説明すると、シートベルトの肩口部分の高さ調整機能のことです。

前席シートベルトは乗る人の身長に合わせてセンターピラー部分で高さを調整ができるクルマが大部分になり、軽自動車でも付いている車種が多いです。でも、最近フルモデルチェンジされたクルマやニューモデルでは、徐々に廃止されている車種も多いのです。

昨年フルモデルチェンジされたパッソ/ブーンやラクティス、ヴィッツなどは先代モデルには付いていましたが新型では廃止されています。ほかにもフィットには付いていますが、フリードには付いていません。

輸入車でもBMWは先代5シリーズ位から付かなくなっていて、BMWミニも現行型には付いていません。

いろいろな分析の結果必要性がなくなったのかと思いきや、昨年フルモデルチェンジされた現行ムーヴや4月下旬に発売予定のプリウスミニバンには付いています。

某メーカーの安全装備の開発者に聞いたところ、乗員の体格は差が大きいので絶対に付いていたほうがいいと言っていました。それでも減っているということは、コストを掛けられないクルマでは廃止されていると考えられます。

私は身長が低いので、アジャスタブルシートベルトアンカーが付いているクルマでは一番下まで下げることが多いので、調整できない輸入車に乗った時にはベルトが首にかかるような感じになり、多少の違和感がありました。

徐々に定着してきた安全装備を省くのは止めてほしいですよね。

(岡島裕二)