ドライブレコーダーの映像は証拠になるのか?

 

みなさん、ドライブレコーダーはご存知ですか?

ドライブレコーダーは事故が起こると、その衝撃で例えば前後20秒とか30秒とかムービーカメラを向けた方向(多くの場合は前方)の映像が録画されるというものです。

タクシーやバス、トラックなど「はたらくクルマ」によく装着されていますが、まだ一般には普及していません。もうかなり普及したと思われるカーナビでも普及率はまだ5割程度といわれていますから、ドライブレコーダーの普及率はかなり低いというのは、容易に想像がつきます。正確なデータはありませんが、タクシーでも装着率100%はまだありえないでしょうが、都市部なら6〜7割程度は復旧しているのではないでしょうか?

ドライブレコーダーの仕組みってどうなっているのか、気になりませんか? どうして事故などの衝撃が起こると、ピンポイントで映像が保存できるのでしょう。

それは、まず、カメラが常に映像を撮り続けています。その録画されている映像は、常にメモリーやハードディスクなどに保存されています。ですが、記録容量に限りがありますから、古くなったデータは常に上書き保存されていきます。しかし、衝撃を受けると録画が止まり、肝心の事故の映像がなくなる心配はありません。そして、衝撃を感知する前の20秒でも30秒でも、衝撃後の数十秒でも、好きに区切って保存するわけです。

 

では、ドライブレコーダーの映像は裁判の証拠になるのでしょうか?

ドライブレコーダーの映像は、事故を正確に記録しているはずというのは、誰しも思うはずです。しかしその扱いは厳密な意味での「裁判の証拠」として採用されることは、とても難しいようです。

たとえば、タクシーと乗用車が接触事故を起こし、タクシーにのみドライブレコーダーが付いている場合を考えてみましょう。タクシー側に問題がない場合(乗用車が悪い場合)なら、示談でも裁判(略式裁判)でもタクシー側は強気に出られるはずです。こちらには動かぬ証拠があると。乗用車側は、タクシーにも非があると思っていても「こちらには映像がある」と言われれば、早々にあきらめるかもしれません。

では、逆の場合はどうでしょうか? タクシーに不利な映像が残っていたとしたら、示談や裁判の場で映像を差し出すでしょうか? タクシー会社によっては、有利だろうが、不利だろうが差し出す社内規定があるかもしれません。しかし、相手の倫理に期待する不確かさがあるのは間違いないでしょう。

また、示談や略式裁判の場では、自分の非が映像で明らかなのに認めないケースもあるようです。その場合も映像があれば、否認している人間の証言も信用性はない、とされるはずです。

 

民事裁判の場合、裁判官は提出された証拠には原則すべて目を通すようです。しかし、判断の材料になるか、決定打になりえるかは、裁判官が決めるようです。ドライブレコーダーの映像も証拠になりえるかは、裁判官や事故内容、映像によるようです。

オービスなどによるスピード違反の裁判でも「機械は正確なのか」といったレベルで争われているくらいですから、ドライブレコーダーの映像も「即、無条件で証拠になる」とはいえません。ですが、示談や裁判の方向性に影響する力を持っていることも確かでしょう。

いずれにしても、「ないよりはあった方が有利」とは言えそうです。トラブルとなる「相手」にドライブレコーダーがあればなおさらですし、その可能性は今後増えていきそうです。

価格的にもだいぶこなれてきて2万円くらいからありそうなので、そろそろ装着を検討するのもいいかもしれません。

(塚田勝弘)

ロジテック・ドライブレコーダ  LVR-SD100BK

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