「日本でもついにマイクロカー構想? その2 国土交通省も動きだした、軽自動車にも良いことばかり?」

全国35の都道府県知事が2人乗りのマイクロカー構想を国土交通省や自動車メーカーに提案した話は以前にお伝えしましたが、どうやら国土交通省も本腰を入れて検討を始めたようです。

ちなみにマイクロカーとは欧州で活躍していることが知られていますが、現在の日本にも国土交通省が定めるミニカー(1人乗り原動機付き自転車。主に4輪)というのがあります。

この規格は3輪以上の50cc以下もしくは定格出力0.6kW以下の自動車で、全長が2.5m以下、全幅が1.3m以下、全高が2.0m以下で、最高速度は60km/h。一見すると普通自動車ですが、道路運送車両法では原動機付き自転車扱いとなるのが特徴です。光岡自動車やチョロQモーターズなどが発売していましたから、見たことが乗ったことがあるという方もいるかもしれません。

この車両のメリットは、軽自動車よりも税金が安くてバイクよりも雨風をしのげる点、そして原付扱いながら二段階右折やヘルメット着用の義務がないことで、車検もありません。ですがクルマと思うと非力であり振動や騒音面で不利なこともあり、イマイチ普及したとは言えない状況にあります。

マイクロカー光岡
光岡自動車が以前に発売していたマイクロカー

そこで、というわけではないかもしれませんが、EV時代を迎えるにあたって、新たにマイクロカーを定める検討に入ったようです。欧州のように運転年齢の引き下げや(一部の国では専用免許があり、16歳から運転できたりする)専用免許発行は検討していないとは思いますが、EVのみや高速道路に乗れない変わりに税制面などで優遇する、というのはアリではないでしょうか?

ちなみに2010年の国土交通省の安全基準検討会では、道路交通の問題しとして小さなクルマが増えることは危険では? という意見が出ています。当然、大型トラックや普通乗用車も走る一般道を一緒に走るのであれば、やはり一定の衝突安全基準は必要だろうと思います。

ですが新たにマイクロカーを設定すれば、現在の軽自動車を新興国でも発売できる低価格車と同等のモデルにすることもできるでしょう。ご存じのように軽自動車は国内専用モデルとなっており、輸出する際はボディもしくは排気量を拡大したモデルになっています。また現在主流のハイト系モデルは車両重量が0.9トン程度と非常に重たくなっていて660ccでは力不足。実用燃費ではフィットやヴィッツなどのコンパクトカーが軽自動車よりも良い、なんてこともあります。

そこでマイクロカーを制定して軽自動車の規格を見直せば、ユーザーとしてもメーカーとしても恩恵は大きいのではないでしょうか? 例えば軽自動車はもう少しボディを大きくできて、排気量は1L以下。そしてモード燃費は25km/L以上(JC08)。こうすれば、軽自動車もマイクロカーも活きられるようになるのではないでしょうか?

始まったばかりゆえ、この先どうなるのか全くわからないマイクロカー構想ですが、是非とも環境面と経済面、そして国際競争力を図ったところに着地して欲しいものです。

(佐藤みきお)