国土交通省が新たに発表した4月からの高速道路の新料金ですが、普通車は上限2000円、軽自動車が上限1000円というところに落ち着きました。
もう少し詳しく書きますと(金額は上限)、
普通車のETC非搭載が平日2000円、土日祝日2000円。
普通車のETC搭載が平日2000円、土日祝日1000円。
普通車のエコカーでETC搭載が全日1000円(開始は夏頃を予定)。
軽自動車が全車全日1000円。
というわけです。
民主党はマニフェストとして高速道の無料化を掲げてきましたが、すでに財源が無いのは明白で、この4月からの新料金も2〜3年しか継続できないと言われています。当然、先のことは未定で、非常に短期にころころ変わりそうな感じがします。
またこのために道路建設が滞ったり、消費税などの税金の値上げが発生するならば本末転倒ではないでしょうか?
加えてETC装着・非装着にかかわらず料金が同じという車種があるのも気になります。ETCは料金所渋滞や一時停止を減らし、CO2の排出削減を目的として導入されたと記憶していますが、ETC非搭載でも上限が設けられたことはETCの普及の推進力にならないでしょうし、ETC/現金の共用レーンの存続の必要性も作り出してしまいました。
ETC/現金レーンを探した進路変更や、ETC/現金の共用レーンは速度および意識の差を生み非常に危険であり、個人的にはどちらかに統一されないと危ないなぁと思っていましたが、今回のことで統一はしばらく先のことになりそうです。
しかし首都高速や阪神高速は2012年からの距離別料金制の導入も決まっており、プリペイド式ETCの導入についても進みつつあります。果たして政府は何をやりたいのでしょう?
もちろん平日がお休みの方も大勢いるだけに、平日にも上限ができたことは大きな意味を持つと思います。休日の分散化にも貢献するかもしれません。
ですがなんだか各方面に配慮した結果、中途半端な状態が続いてしまうのでは? なんてことも考えてしまいます。みなさんはどう思いますか?
(佐藤みきお)