アフター用メーターとしてもはや老舗ブランドに成長したDefi。元々、自動車&バイクの純正パーツをOEMで四輪&二輪メーカーに供給してきたメーカー「日本精機」のブランドだけに、その信頼性には特に定評があります。
ただ、その元々のカタさ故にか、新しいモノへの進出に関しても、アフター専門の会社に比べると大変慎重な面もありました。OBDⅡポートの利用もそのひとつで、元来車両の診断に使用するためのポートを使って、各種車両情報を得て表示したり、センサーとして利用するのが正しいのではないんじゃないかと、これまでそのポートを利用した製品はリリースされていませんでした。
ですが、ここへ来て時代の趨勢に乗ってきたのか、OBDⅡを積極的に使用した製品の参考出品を展示しております。
ひとつがスマートフォンを利用したメーター。アプリのダウンロードと接続ユニットからなり、各種情報の表示が指ひとつですっと切り替わります。センターユニットからスマートフォンへは無線(Bluetooth)で飛ばしているので、充電が十分ならば接続は不要です。
これまで通り、各種センサーやOBDⅡからの情報を表示することが可能になり、そのデザインもアップデートされたらダウンロードすることによって新しくスキンチェンジすることも可能です。
ちなみにOBDⅡを使用することで、アクセル開度や燃費に関する表示が可能になるそうです。
そして、次が単純なタコメーターですが、シガープラグからの電源とOBDⅡからの情報で簡単に接続、動作します。
それからこちらは旧車に似合うデザインの製品で、2種類を検討中とのこと。ひとつがDefiメーターの特徴である、Defiリンクに対応したもの。Defiリンクはコントロールユニットからひとつのメーターにつなげば、以降追加していくメーターは最初のメーターにつなげばいいので配線がシンプルになるというものです。
そしてもうひとつは従来通り単純にメーターとセンサーをつなぐもの。旧車ユーザーにはどちらが受け入れられやすいか、好みが分かれそうです。文字盤の書体も微妙に変えて、このショーで旧車オーナーの好みを探っているとか。みなさん、どちらがいいですか?
微妙な書体の違い、わかりますか?
私事ですが、思い起こせば20年近く前、Defiというネーミングはもちろん、アフターパーツの世界に進出するかどうかすら手探り状態だったと思われる日本精機のかたが、当時私が所属していた編集部に飛び込みで「意見を伺いたい」ということでいらっしゃいました。それ以来、参考になったかどうか分かりませんが勝手な意見を述べたり、本社にも何度か足を運んだりしたしまして、個人的に(勝手ながら)大変気になるブランドでございます。これからも「マジメ」な製品をリリースし続けてくれるものと思います。
(小林和久)