三菱自動車が2011年3月1日(火)[一般公開は3日(木)]~13日(日)に行われるジュネーブ・モーターショーに出品するコンセプトカーを発表しました。その名はMITSUBISHI Concept Global Small(ミツビシ・コンセプト・グローバル・スモール)。
2012年3月からタイで稼働する新工場で生産されるスモールカーのコンセプトモデルとのことです。1.0~1.2リッターエンジンを搭載し、アイドルストップ、エネルギー回生システムを搭載する世界に向けたコンパクトカーです。
小さなボディながら、大人5人がゆったりと座れるパッケージを実現しながら、空力特性も高めているとのことです。最近のモデルは空力というとフロント・バンパーを張り出させて、サイドを直角近くに曲げるのがトレンドのようになっていますが、それに比べると三菱は全般的にそのトレンドに乗っていません。他方で三菱は、ホイールアーチの内側への折り返しRを前部分と後ろ部分で変えて空力を改善するというほど細かくこだわっているメーカーでもありますので、このあたりにもなんか理由があるのかもしれません。
またちょっと感じるのが、ライトまわりがすでに公表されているプジョー508と似ているようにも見えることです。三菱はアウトランダーやi-MiEVをプジョーとシトロエン・ブランドでデリバリーしていますが、グローバル・コンパクトとなれば、とりあえずアジア地域でのプジョー&シトロエン・ブランドとしてこのモデルが採用されることもあり得るのではないでしょうか?
その場合にはフロント・バンパーまわりを交換することでプジョー顔、シトロエン顔を作ることになるのでしょう。場合によってはシトロエンはボンネットも交換するのかもしれませんね。顔の印象を、バンパーひとつで大きく変更しやすい造形になっているともいえそうなスタイルです。
(MATSUNAGA, Hironobu)