ボクたちは、素晴らしい時代に生まれてきたことに感謝しましょう!!
いまお持ちのiPhoneにアプリをダウンロードするだけで、PND(ポータブルナビ)も真っ青の機能と俊敏さを兼ね備えたカーナビが手に入れられるのです。
『ドア・トゥ・ドア ダイレクトガイド』
『タウンページデータ検索』
『リアルタイム渋滞情報』
『最新地図データのアップデート』
このすべてが入っていて、それに対する投資は、たったの3800円(税込)。2月16日まではキャンペーン価格の2600円(税込)というからオドロキです。購入から一年間の利用が可能というもので、月割で220円足らず(通常料金でも月割すれば320円以下!!)。安いッす。
開発したのは、アイシン・エイ・ダブリュ株式会社。クリッカーとしては、トランスミッションメーカーのイメージが強いのですが、同社は1986年にカーナビの開発を開始すると「世界初」にこだわり、カーナビに新技術を投入してきた企業です。
1992年デビューのトヨタ・セルシオに搭載された『ボイスナビ』を筆頭に、いまではカーナビの主流となっている目的地への検索機能などをいち早く取り入れたメーカーなんですね。最近では、助手席と運転席に異なる画面を表示させる『デュアルビューナビ』や、新しい道路データをナビに送ってナビ本体で地図データを更新する『地図差分配信システム開発』などが「世界初」の技術です。
トヨタをはじめ、アウディ、GMなど61カ国で14社とカーナビ関連で取引していますが、このたびスマートフォン向けに新ブランド『dribrain』(ドライブレイン)を立ち上げ、その第一弾としてiPhone向けに『NAVIelite』(ナビエリート)を開発・発売をスタートさせました。
メーカーが認めた実力を持っている同社が、いまなぜiPhoneアプリ発売なんでしょうか? それについては、プロジェクトチーフエンジニアの加地孝典さんが教えてくれました。
「次にカーナビに求められるものを考えたとき、ウェアラブルナビゲーション、つまり“身につけられるナビ”に注目しました。ちょうど爆発的なiPhoneの普及があったことで、開発をスタートさせて『NAVIelite』を生み出しました」とのこと。つまり、アイシン・エイ・ダブリュが作らなくても他のカーナビメーカーが出してくる予測もあったそうです。なるほどですね。
対応機種は、いまのところiPhone 3GSとiPhone 4Gの2機種ですが、今後はアンドロイドフォンやiPadなどのタブレット端末向けにも開発していくみたいです。
さて、この『NAVIelite』の使い道はユーザーによって違うとは思いますが、こんな方にはとくにオススメできると思います!!
その1 ちょっと古いクルマに乗っていて、ナビそのものも古い
その2 ナビを買って4〜5年だけど、地図更新ソフトを買っていない
その3 クルマはあるが、カーナビを持っていない
その4 仕事柄、いろいろなクルマに乗る機会が多い
その5 iPhoneアプリの新作はぜひ試してみたい
ちなみに、地図の更新は2カ月に一回ていど実施されるので、「カーナビに従って走っていたら道がなかった」という場面も少なくて済むでしょうね。また、今回はクルマとバイクを想定したアプリですが、今後は歩行や自転車に向けた商品の開発もあるかも知れません。
機能的には本格カーナビとの違いを探すのが難しいのですが、『NAVIelite』は車速パルスとジャイロセンサーなどの自律航法はなく、iPhoneのGPS機能のみを使用している点が大きく違います。これは「手軽さを追求するためには必要ない」と判断したそうです。トンネル内などGPSがキャッチできない場所での工夫もあるみたいなので、このあたりの精度については、今度改めてテストしてみたいですね。
実際にいろいろと触ってみても、地図データはアプリ内に内蔵しているのでサクサク動きます。これまでのiPhoneアプリのカーナビには満足できない人は注目してくださいね。
そうそう、iOSは4.1以降対応ですので、『NAVIelite』をダウンロードするときはiPhone本体のアップデートをお忘れなく!!
(南風よしお clicccar編集部)