BMW&プジョー/シトロエンのハイブリッドは2014年発売!

BMWグループとPSAプジョー・シトロエンがハイブリッド関連の新会社「BMWプジョー・シトロエン・エレクトリフィケーション社」を設立することは以前にも紹介しましたが、今度は詳細が明らかになったので報告します。

新会社の研究開発機能はすべてドイツのミュンヘンに集約し、生産はフランスのミュルーズで行なうもので、BMW、プジョー、シトロエンの車両に搭載されるのは、2014年以降となるようです。

今回の新会社設立についてPSAのフィリップ・ヴァラン会長は「PSAは責任ある自動車メーカーとして、ハイブリッド技術に関する欧州版オープン・プラットフォームを構築し、同技術に関する欧州基準の確立を促進したいと考えています。また、今回の合弁会社設立により欧州域内で電気駆動システムの高度な技術生産ノウハウを開発し、価値創造のあらゆる可能性を確保することが可能になります。」と語っており、欧州での基盤技術の確立を目的としている様子です。

BMW のノルベルト・ライトホーファー取締役会長も「BMWグループとPSAは、今後ハイブリッド化が重要になるという認識で一致しています。今回の合弁会社設立によって、単一共通のアプローチに沿った、より戦略的な対応が可能となります。これに加え、この提携関係からBMWは大きなスケール・メリットを得るほか、開発コストの分担、標準化部品の採用、開発プロセスの短縮化なども実現します。」と発表しています。

また「新会社はバッテリー・パック、電気モーター、ジェネレーター、パワー・エレクトロニクス、充電器などの部品やハイブリッド・システムのソフトウェアを手がけることに特化して、親会社2社に各種技術のためのオープン・プラットフォーム構築を可能にし、ハイブリッド化分野における欧州業界の構造化を支援することを目指す」とあります。

これはつまり、ハイブリッドやEV関連でも欧州が世界をリードするために会社をつくりましたよ? ってことではないでしょうか?

10年ぐらい前は、欧州ではハイブリッドは過渡期の技術で、ディーゼルでつないで燃料電池に移行するという考え方が主流だったような気がしますが、ダウンサイジングターボに続いてハイブリッドにも本腰のようです。日本が先鞭を付けたハイブリッドですが、重量級だけでなく、いろいろなボディサイズで世界的な競争が加熱しそうですね。


笑顔で握手をするBMWのノルベルト・ライトホーファー取締役会長(左)とPSAのフィリップ・ヴァラン会長(右)


日本でも実証実験が始まったEV仕様のMINI E

(佐藤みきお)