ホンダ・フィットとフィットシャトルの違いは荷室の広さだけじゃありません

震災の影響で発売が3ヶ月伸びたことから、とてつもなく注目を浴びているフィットシャトルですが、その魅力を考えてみたいと思います。何せ開発コンセプトが「無敵のコンパクトカー」で、キャッチコピーが「上手に贅沢するクルマ。」期待せずにはおれません。

まずボディサイズですが、全長4410×全幅1695×全高1540mm(4WDは1565)mm。5ナンバーサイズで立体駐車場に入るサイズに収められています。

ちなみにフィットとの比較では、昨年発売されたフィット・ハイブリッドが全長3900×全幅1695×全高1525mm、ホイールベースは同じ2500mm。シャトルは全長と全高でフィットよりも大きいワケです。

実際に見た目も大きい! と感じますが、それだけではない工夫がもたらされています。

外観は、フロントに海外仕様や前期モデルのパーツが用いられて差別化が図られています。そして内装にはピアノブラックパネルやメッキリング、本革ステアリングやシートにグランスムースと呼ばれる素材を用いて質感を高めています。遮音剤を使って静粛性も向上させています。

後席3点式シートベルトや横滑り防止装置(VSA)サイドエアバッグ(オプション)も備えています。ぬかりなしです。ダウンサイザーにもぴったりです。

そして注目の荷室ですが、後席を起こした状態でも1020mmの長さがあり、コンパクトワゴンとして十分な広さが確保されています。ちなみにガソリン車であれば、94Lラゲッジルーム・アンダーボックスのスペースも使えば27インチの自転車も詰めちゃうそうです(容量は21Lですが、ハイブリッドにもアンダーボックスが備わります)。

フィットでも26インチのマウンテン・バイクが詰めることをアピールしていますが(もちろんサイズによって無理なものもあります)、それより大きなママチャリも詰めるわけです。ミニバンもビックリの広さです。

ちなみにセールス氏によりますと、フィットと比べて荷室の長さの違いは約30cmとのこと。そして後席は少しだけ(2cm)フィットよりも前に設定されているそうです。その理由は後席を立てた状態での荷室の広さはもちろんですが、後席を後輪よりも前にすることで、乗り心地を改善しているのだとか。静粛性もかなり違うそうです。フィットとフィットシャトルは燃費も同じことから、荷室の違いだけととらえられてしまうかもしれませんが、実は別のクルマで、どちらにもちゃんと試乗して決めてくれた方が、嬉しいとのことです。

残念ながら予約の納車や展示車だけで手一杯だそうで、試乗車の導入時期は来月以降との話ですが、興味のある方はまずは見に行くことから始めてはいかがでしょうか?

(佐藤みきお)

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ワゴンらしい、伸びやかなスタイリング。

フィットよりも全長で510mm、全高で15mm大きい。

フィットに比べて質感が大幅に高められたインテリア。

シートはモデルによって3種類を設定。写真はブラック×ブラウン。

後席を倒した荷室長は1810mm。開口部荷室高は865mm。

後席には3名分のヘッドレストと3点式シートベルトを備える。

電動シェード付きスカイルーフはオプション設定。