【速報】FT-86コンセプトの「II」は、前回の東京モーターショー出展車両と似ているようで結構違うんです。

市販してもいないのに「バージョンII」に進化しているなんて、オマエは「MID4」かっ!? なんて平成生まれのクルマ好きには理解してもらえそうもないツッ込みはなしですよ。さあ、ついに「FT-86」の進化版が姿を現しました。クルマ好きの1人として、素直にうれしい限りですね。

 

ジュネーブのモーターショーで公開された「FT-86IIコンセプト」は、09年の東京モーターショーのプロポーションを踏襲。一見したところデザインもよく似ていますが、よく見るとリヤフェンダーの造形が大きく異なるだけでなく、Aピラーからルーフラインまでもまったく異なるラインなのがわかります。骨格からして構造が変わっていることを推測できますね(まあ前作は単なるモックアップでしたが)。

左が公開された「FT-86II Concept」。右は2009年の東京モーターショー出展車両

 

Aピラーの後方には三角窓があることも注目ポイントかもしれません。なぜなら単なるコンセプトカーのデザインスタディなら三角窓は不要であり、このデザインの延長線上に市販化があることを示唆しているからです。

興味深いのは、前回のモデルとはボディサイズが若干異なること。今回発表された「FT-86IIコンセプト」のボディサイズは全長4235mm×全幅1795mm×全高1270mmで、これは前モデルに対してそれぞれ75mm×35mm×10mmずつ拡大しています。ホイールベースは2570mmで変わりません。

 

最後に、うれしい情報をお伝えしましょう。トヨタは公式リリースで「本年の第42回東京モーターショーに市販モデルをワールドプレミアとして出展する予定である」と正式に発表しました。あと半年ちょっとの辛抱です。

(工藤貴宏)

 

この記事の著者

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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