ターボモデルも設定され、「7人乗りのスポーツミニバン」として走り派のお父さんたちに人気のスバル・エクシーガ。だけど、レガシィなどと違ってMT車の設定はないし、2.0GTに搭載される水平対向2.0ℓターボも225psしかなく、本当に速さを期待する走り派のお父さんにはちょっともの足りないんです。
そこでGRBインプレッサからメーカー公称値308psのエンジンと6速MTを換装して激速ミニバンに仕上げてしまったのがオートプロデュースA3のエクシーガです。しかもエンジンやミッションだけではなくて、ECUやデフのコントロールシステム、SIドライブ制御、ABS、クロスメンバー、ブレンボキャリパーなど、主要なシステムやパーツをごっそりとGRBから移植。さらにブーストアップや車高調の導入、ボディ補強などのチューニングもしっかり施されています。
じつは事前にインプレッションもさせてもらったんですが、当然ながら、その走りのレベルはミニバンの領域を軽く超えてしまっています。パンチと伸びのあるエンジンで力強い加速が可能だし、何よりも剛性感のあるGRB純正6速MTのシフトフィーリングはスムーズで、パワーバンドを外さずにストレスのない走りが楽しめてしまう。足まわりもチューニングによって適度に引き締められていて、ステアリングを握っているときはミニバンに乗っていることを忘れてしまうくらい、テンションが上がってしまいました。
(正松本宏)