新旧軽自動車の着せ替え的カスマイズ仕様、三車三様【東京オートサロン2014】

軽自動車のカスタマイズというのは、昔から独自の世界観で展開していますが、新車市場同様に東京オートサロンにおいても年を追うごとに軽自動車の存在感は増しています。

そんな軽自動車のカスタマイズ仕様から、時代を超えて集まった3台の2シーター(1台はシングルシーター)をピックアップしてみましょう。

まずは、ダックスガーデンの「ポルシェ356スピードスターになりたいコペン」。

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ベースモデルはダイハツ・コペン(L880K)。基本的には、ボディ加工の不要なボルトオンパーツで、このアピアランスを実現していること、そして軽自動車枠をはみ出していないことが注目点。コンプリート状態での発売も考えられているそうです。

 

つづいて紹介するのは、御殿場に居を構えるBOOMERANG(ブーメラン)が軽自動車をベースにオリジナルボディを与えた「ゼータ」。

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もともと自動車メーカーなどの試作などを行なっていたという同社が、初めて一般ユーザー向けに作ったというコンプリートカーで、ベース車両はスズキ・カプチーノ(EA11R)ですが、カーボン製のボディは完全に別物になっています。全幅が1400mmを超えてしまい、当時の軽自動車規格を超えてしまうので、ナンバーを付けるとしたら白ナンバーになるということです。

 

さらにベース車両の年式はさかのぼって、360cc時代のスバルR-2をベースに現代のサーキットでも通用するパフォーマンスを与えたのが、中日本自動車短期大学がメイクした、こちらのマシン。

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 もともとリアエンジンのスバルR-2をベースにスバルの4気筒スーパーチャージャーエンジンを横置きミッドシップに搭載、シングルシーターとしたレーシングバージョンです。ボディのほとんどがFRPでリメイクされ、サスペンションもフロントがカプチーノのダブルウィッシュボーン、リアはムーヴのフロント・ストラットをベースに作り直されています。

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海外のモチーフを取り入れながら、オリジナルのボディを与えるという、軽自動車らしい世界観を、それぞれのマインドで作り上げた、こだわりのカスタマイズKカー。これらも東京オートサロンらしいカスタマイズカーといえそうです。

 

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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