植物で旅の思い出探訪【車中泊女子の全国縦断記】

旅の思い出たち
旅の思い出たち

毎日のブログに何気なく載せた写真を見て、読者の方から「こんな花は見たことない」とか教えていただくことがあります。
狭い日本ですが、北と南ではそりゃあ植物分布も違うよね、と今更ながら再発見することも多いです。
例えば九州では珍しくない白いタンポポは北限が北関東らしいとか、北海道には柿の樹がないとか。
名前が判らない植物がほとんどなので、各地で湿原廻りなどをして写真を撮って、あとで調べる楽しさも増えました。

 

わたしはよく木の実やタネ、タネが落ちた後のカラ、蔓などを利用して飾りものを造っているのですが、その材料は買うこともあれば拾ってくることもあります。
けっこう道の駅でも松ぼっくりやドライフラワー、蔓で編んだカゴなどを販売していますし、九州ではなかなか見つけられない植物の実(タネ)があると、ちょっと高くても買ってしまいます。
(高いと言っても¥500くらいですが)

そうやって集めた木の実たちは、だいたいどこで買って・拾ってきたものなのか思い出せます。
その前後の出来事、お天気、マリリンとのお散歩、道の駅や公園の風景など周辺のことまで蘇ってきます。
普段の記憶力は壊滅的なんですけどね(笑)

特に思い出深いのは北海道で買った・拾ったものです。
温暖な九州では見かけないハイマツやエゾマツ、ヨーロッパトウヒなど、落ちているものはかなり傷んでいるので、綺麗な状態のものを発見するとテンションが上がりました(笑)

また、よく見かけても拾いに行けない蓮の実(タネが落ちた後のカサ)は、『森川花はす田』に隣接する道の駅『立田ふれあいの里』(愛知)で10本くらいまとめて購入。
道の駅『あいとうマーガレットステーション』(滋賀)にはドライフラワーショップがあるし、道の駅『五木のやかた・かわうえ』(岐阜)では高さ30cmはあろうかという大王松ぼっくりをベースにした置物?がありました。
3年くらい飾っていたらしおれてしまったので土に帰したのですが、防腐剤などを使わず、自然のままで自然に返せるのがいいですね。

ちなみに、こういう「飾りもの」のことを「トロッケン(乾燥)ゲシュテック(アレンジ)」「トロッケン(乾燥)ゲビンデ(結ぶ)」、ざっくり日本語に訳すと「乾燥植物の装飾工芸」というそうです。
本格的にやると難しそうですが、自分なりのセンスで適当に遊びながら造ると楽しい“旅の思い出”になりますよ。

(松本しう周己)

【リンク切れ、画像がすべて見られない方は】https://clicccar.com/104540

この記事の著者

松本しう周己 近影

松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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