目次
■月別登録台数でトップを獲るほど売れているトヨタ ライズ
トヨタ ライズが売れまくっています。2019年の11月に発売されてから今年の5月までの半年間で累計登録車数がすでに6万台を超えています。
発売翌月の2019年12月には登録車ランキングで早々と2位を飾り、年明けて2020年の1月、2月には堂々の1位! その後はカローラやヤリス、ホンダのフィットなどにいったんトップを譲り、3月は4位・4月は7位に後退しますが、5月は2位に返り咲き!
3月期は年度末で法人需要の多いカローラ、4月期は2月と3月の新型発表で新車効果の高いヤリスやフィットが上位に来ることはわかりますが、コロナ禍の影響で販売が低迷していたはずの5月期にライズが再び2位に浮上。
OEM供給元でトヨタの機能子会社であるダイハツが販売するロッキーと合わせれば、2020年は5月までの登録台数でトップということになります。
ちなみにトヨタとしてはダイハツOEMのクルマがトップ3以上のランキングに名を連ねることは史上初! ここまで売れまくるということは、よほどクルマ自体に魅力がなければありえません。
■トヨタライズを生田ちむさんとチェック!
そんなトヨタ ライズを日本レースクイーン大賞で3年連続大賞受賞、東京中日スポーツ賞2年連続受賞のモータースポーツが大好きなレースクイーン・生田ちむさんとともに見て行きましょう。
ライズのフロントマスク、何かと似ていませんか? そうRAV4です。トヨタで販売するライズはOEM元のダイハツとの差別化の部分をトヨタでデザインをしますが、特に大きく差別化されるフロントマスクはRAV4と共通のデザインテイストに仕上がっています。
全長4mに満たないライズに可愛さを演出するのではなく、むしろSUVとしての力強さを持たせたところに特徴があります。
力強さという面では特に差別化されているわけではありませんが、リアビューもスクエアな造形で力強い雰囲気。5ナンバーサイズで1695mmの車幅ですが、垂直に立った各部のおかげで小ささを感じさせません。
このサイズのクルマにしてはオーバーサイズな17インチホイールのタイヤをきっちり四隅に配置しているので、サイドビューでもサイズ感が狂うほど立派に見えるのがライズです。そのホイールベースは2525mmと長い!
ライズの横に身長165cmの生田ちむさんが立っていなければ、ライズのサイズがどれくらいなのか判別がつきづらいのではないでしょうか?
1.5リッターでも3ナンバーサイズとなるSUVが多い中での5ナンバーサイズSUV・ライズですが、この立派な造形のおかげで、3ナンバーSUVを横に並べない限り見た目の大きさに差異を感じることはありません。
これで室内が狭ければフェイクデザインとなるところですが、室内もゆとりがあります。
実際、1695mmという、5ナンバーのタクシー並みの車幅に1420mmの室内幅。その上室内高が1250mmもあるので頭上空間も広く、圧迫感は皆無。
この1250mmの室内高のおかげでドア開口部も上下方向に広いため、乗り降りも楽。
ライズで一番驚くところはリアシート。写真は165cmの生田ちむさんが座った助手席のシートポジションのままリアシートに座った状態ですが、膝の前の空間に注目! 全長 4mほど(3995mm)のクルマなのにスゴイ余裕です。
リアシートのゆとりを見るとラゲッジスペースが圧迫されていないか不安になりますが、それは杞憂です。72リットルのスーツケースを並べて2つ入る面積を持っています。
また荷室高が740mmと高さも結構あります。荷室容量はシートを倒さずに369リットル! 6:4の分割可倒シートのために大きな荷物も飲み込みます。IKEAやニトリに行っても十分対応できそうです。
スペアタイヤが無いのでラゲッジの床下も広大。緊急時にはパンク修理キットで対応します。どうしてもスペアタイヤが必要だという方にはこのスペースにオプション装着のスペアタイヤが収容されます。
またラゲッジの開口部がわりと低めに設定されているので積み下ろしも楽。またリアハッチを開けて腰掛けるにも最適な高さとなっています。
この室内の広さを実現したのは実はエンジン。1.5リッタークラスのトルクを発生させる1リッターのインタークーラーターボエンジンがかなり小さく、それをフロントタイヤの車軸の前に搭載して室内の広さを稼いでいます。
このエンジン、1リッターと侮ってはいけません。FF車ならば最上級グレードのZでも990kgという軽量ぶりなので、トルク140Nmでもかなり走ります。また、最大トルクのトルクバンドが2400~4000rpmなので常用速度域での加速が良く、追い越し加速などもスムーズ。
燃費も都内の渋滞があるような市街地走行での燃費計表示は、ガソリン車ながら1リッターあたり15km。この見た目で軽やかに走る姿と実燃費の良さからして「軽さは正義!」と言えます。
ダイハツ版TNGAともいえる新開発のプラットフォーム「DNGA」でボディ剛性がかなり上がっているため、ステアリングの反応はSUVとは思えないほど素直。ステアリングを切った分だけ曲がるという感触もかなり向上しています。
ただし高速道路の継ぎ目や工事中の舗装路などを走ると突き上げが大きい場合があります。ショックアブソーバーの容量が小さいのかもしれませんが、車両本体価格を考えると妥協できるレベルかな?と思います。
■破格のプライス!最上級グレードで税込み本体価格が206万円!
これだけ内容が詰まったトヨタ ライズが売れている一番の要素は価格かもしれません。自動ブレーキやアダプティブクルーズコントロールなどの安全装備満載の最上級グレードZが税込み車両本体価格で206万円!
自動ブレーキの基準がちょっと古いとかアダプティブクルーズコントロールが完全停止に対応していないなどの部分はありますが、この金額でこれらの装備がついていること自体が驚き!
ただし、ダイハツOEMのためか他のトヨタ車と違ってオーディオレスが標準となり、メーカーオプションのスマホ対応9インチディスプレイオーディオやディーラーオプションのトヨタ純正カーナビ、またはCDレシーバーを別途装着することとなります。
とはいえ、スマホ対応ディスプレイオーディオと車庫入れに便利なパノラミックビューカメラを装着しても250万円でお釣りがくる価格設定は衝撃的!
まだ運転免許のない生田ちむさんですが「運転免許証を取得したらこれが欲しいかも」と語ります。
売れまくっているトヨタ ライズ。これはぜひ試乗をしてみて欲しいところです。
(写真・文:松永和浩 撮影協力:GARENT 運転協力:手塚祐弥)
【関連記事】
1Lターボ+軽量ボディで元気なコンパクトSUV【ダイハツ ロッキー/トヨタ ライズ】
https://clicccar.com/2019/11/23/932447/
【関連リンク】
トヨタモビリティ東京 ご試乗ガイド
https://www.toyota-mobi-tokyo.co.jp/carlineup/testdrive
賃貸ガレージハウスGARENT
https://www.garent.jp/
生田ちむさんtwitter
https://twitter.com/1224chimu
手塚祐弥選手twitter
https://twitter.com/yuyafubukit75