■日本導入時期は2021年上旬予定の見込み
BMWの「M」と並び立つ存在である「ALPINA(アルピナ)」は、BMWをベースに上質なクラフトマンシップ、エンジンへのこだわりなど、ツウ好みの自動車メーカー・チューナーとして知られています。
2020年6月10日、BMWアルピナの日本総代理店であるニコル・オートモビルズは、BMW5シリーズのマイナーチェンジに伴い「BMW ALPINA B5/D5 S」のアップデートを図り、予約受付を開始しました。
生産開始時期は2020年7月の予定で、日本導入時期は2021年上旬予定。
●エクステリアデザインのベースに、5シリーズ初となる「M Sport」を選択
エクステリアデザインのベース仕様に、5シリーズ初となる「M Sport」が選択されています(現行型はLuxuryをベース)。
「B5」は4.4L V8ガソリンツインターボを搭載、最高出力は621PSで、現行型から13PSの向上を果たしています。これにより、0-100km/hのタイムは0.1秒短縮、最高速は330km/h(ツーリングは322km/h)に達します。
一方の「D5 S」は48Vマイルドハイブリッドが搭載されていて、現行型よりも21PSアップ。0-100km/hのタイムは0.1秒短縮、最高速は275km/h。3.0Lディーゼルターボを積む「D5 S」は、347PS/730Nmという圧倒的なアウトプットを誇ります。
また、「B5」に装着される20インチのアルピナ・クラシック鍛造ホイールは、 鋳造ホイールと比較してバネ下重量を約25%削減、敏捷性を向上。
新型「B5」向けとして「ハイグロス・ブラック・フィニッシュ」と「アンソラジット・フィニッシュ」の「アルピナ・クラシック・ホイール」がオプション装備として設定される予定だそう。ボディサイズは、セダン/ツーリング共に全長4978×全幅1868×全高1466mm。
「D5 S」の足元もアルピナ・クラシック20鍛造ホイールを履き、タイヤはピレリPゼロタイヤ(フロント255/35ZR20、リヤ295/30ZR20)を装着。
なお、2020年6月現在、「D5 S」の日本導入モデルは右ハンドルのセダンのみで、ツーリングの導入予定はないそうです。「B5」には「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」や「レザー・フィニッシュ・ダッシュボード」を標準装備としながらも、価格を現行型と同額に据え置いています。
また、左ハンドル仕様に対して右ハンドル仕様はプラス41万円、セダンに対してツーリングはプラス79万9000円という設定になります。一方、「D5 S」の価格は「B5」の右ハンドル仕様と比べてマイナス581万円、現行型からプラス34万円の設定。
税込み価格は、「BMW ALPINA B5 Limousine(左ハンドル)」が1898万円、「BMW ALPINA B5 Limousine(右ハンドル)」が1939万円、「BMW ALPINA B5 Touring(左ハンドル)」が1977万9000円。「BMW ALPINA B5 Touring(右ハンドル)」が2018万9000円、「BMW ALPINA D5 S Limousine(右ハンドル)」が1358万円です。
一度そのステアリングを握ると虜になる人が多いアルピナ。日本でも比較的扱いやすいサイズに秘められたパワーと上質なクラフトマンシップは、違いの分かるオトナに似合うモデルといえそうです。
(塚田 勝弘)