■特別仕様車に「パノラミックビューモニター」を追加
日本における交通事故のうち、駐車場などでの事故は想像以上に多いそうです。日本損害保険協会東北支部によると、2017年1月~12月に行われた「東北6県の車両事故実態に関するモニタリング調査」の結果、車両事故の1/4超が駐車場内で発生しているそうです。
ほかにも、自宅駐車場などで自分の子どもをひいてしまう痛ましい事故もあります。また、5月末にはホームセンターの駐車場内で死亡事故も起きているそうです。
新型コロナウイルスの影響はもちろんあるでしょうが、新型ヤリスの登場以降、アクアの販売は以前ほどの勢いはなくなってきました。そんな中、販売のテコ入れとして期待される特別仕様車「S“Style Black”」に、安全装備が追加され2020年6月3日から発売されました。
特別仕様車に安全装備をさらに追加するという例はあまり聞きませんが、安全性が高まるのは大歓迎。
特別仕様車の「S“Style Black”」は「S」グレードがベース。ブラックを基調としたシックなインテリアが特徴で、予防安全パッケージの「Toyota Safety Sense(トヨタ・セーフティ・センス)」のほか「インテリジェントクリアランスソナー」などが特別装備されています。
今回さらに、駐車時に目視しにくい周囲の安全確認をサポートする「パノラミックビューモニター」が追加されました。これにより、自宅や施設などで駐車場などに入れる際、出る際の確認をサポート。ボディカラーは、以前から引き続き特別設定色「ダークブルーマイカ」を含めた全5色展開となっています。
アクアの特別仕様車「S“Style Black”」の価格は、206万8000円です。なお、2018年4月3日に設定された同特別仕様車の当時の価格は、197万9640円(消費税8%時)。
約5万円の値上げとなっているものの、同装備の追加によりドライバーの視認性向上、サポートが図られています。
(塚田勝弘)