●「Ha:mo RIDE(ハーモ ライド)」の走行データを活用した実証実験でポイントをプレゼント
「Connected(コネクテッド)」、「Autonomous(自動運転)」、「Shared & Services(シェアリング&サービス)」、「Electric(電動化)」の頭文字を取った「CASE(ケース)」、「MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)」、「100年に一度の大変革機」など、自動車産業のキーワードが次々に出ている中、自動車メーカーだけでなく、自治体や他業種も含めた試みが各地で行われています。
「豊田市つながる社会実証推進協議会(以下、協議会)」に参加するトヨタ自動車、あいおいニッセイ同和損害保険、ユーピーアールの3社はSDGs未来都市・豊田市とともに、超小型EV「コムス」を使ったシェアリングサービス「Ha:mo RIDE(ハーモ ライド)」の走行データを活用した実証実験を9月9日から10月13日まで豊田市内で実施すると発表しました。
同実証実験は、豊田市で運営されている「Ha:mo RIDE」の走行データを活用することで、利用者の安全運転意識向上、事故発生時の安心感の提供の実現性を検証するものとしています。
具体的には、走行データを活用して同実証実験に同意し、参加した「Ha:mo RIDE」会員の安全運転を5段階で評価し、安全運転をした会員に次回利用料金への充当や、「とよたエコポイント」、「PeXポイント」への交換が可能なHa:moポイントがプレゼントされます。
なお、「とよたエコポイント」は、多様な分野での環境配慮行動に対して発行される豊田市独自の制度。貯めたポイントは、豊田市指定ごみ袋やトイレットティシュなど様々な商品と交換することが可能だそう。
「PeXポイント」は、ポイント交換サービスPeX(ペックス)から発行され、好みのサービスや現金、電子マネー、マイレージに交換することが可能。シェアリングサービスで、安全運転をするほどメリットのある仕組みを構築することで、利用者の安全運転意識の向上を目指した実験になるそうです。
また、「Ha:mo RIDE」会員、および一時的に「Ha:mo RIDE」を利用する観光客が運転している際、車両が大きな衝撃(自力走行が困難と思われる程度の衝撃)を検知すると、自動的に自動通報受信デスクに通知。登録された利用者の電話番号に運営会社から「Ha:moあんしんコール」があり、万一の際の安心感の提供も目指すとしています。
(塚田勝弘)