高速走行を行なう観光バスに対する、衝突被害軽減ブレーキの義務化という流れは日本において着々と進んでいます。
そうしたなかで、各社がバスの安全性能を競う状況になっていますが、世界のバス市場での有力プレイヤーであるメルセデス・ベンツが、『No bus in the world is safer(これより安全なバスは世界のどこにもない)』と自信満々にアピールしているのが、「Travego(トラベゴ)」です。
2014年9月25日~10月2日にかけて開催されたドイツ自動車工業会が主催した商用車の見本市、IAAハノーバー国際モーターショーにおいて展示された「トラベゴ」には、進化した先進安全システム”Active Brake Assist 3”が搭載されていました。
名前の通り、第三世代へと進化したアクティブ・ブレーキ・アシストは無灯火のサイクリストまで見つけることも可能であったり、80km/hからの衝突回避も実現しているということです。
こうしたハードウェアの進化を規制が後押しするのはドイツでも同じで、ドイツでは2015年11月1日から新規登録される観光バスには、衝突被害軽減ブレーキが義務化されるというのです。実は、それに合わせてメルセデス・ベンツのトラベゴも2015年モデルから、この先進安全システムを搭載するということが発表されたのです。
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(山本晋也)