スーパーGT第6戦「インターナショナル鈴鹿1000㎞レース」が終了しました。残すはあと2戦となりスーパーGT選手権も終盤戦に突入します。
鈴鹿でのレース終了後、61号車のSUBARU BRZ R&D SPORTチームをリードするエースドライバー、佐々木孝太選手にお話を伺いました。
───佐々木選手の地元、鈴鹿サーキットでの戦い。結果は9位となりましたが改めて振り返っていかがですか?
佐々木(孝太):凄く悔しい結果です。車的にも相性が良いサーキットだし、個人的には地元の鈴鹿。チームとしてもSUGOに続き勝つことを考えていたので凄く、悔しいですね。
───まず予選から伺いたいのですが、予選は4番手。最後のアタックでは赤旗が入ってしまい運が悪かったですね?
佐々木:そうですね……。でも例え赤旗が入らず最後のアタックが出来たとしてもポールは厳しかったと思います。SUGOが終わってからずっとミーティングを重ねて持ち込みセットを決めたのですが、思いのほか良い感触が得られていなかった。ジオメトリーを変更したり色々と現場で出来る範囲のことは試したのですが、タイムを出すまでには煮詰めることが出来なかったですね。
───サーキットでの調整は出来ることが限られますものね……。
佐々木:決勝日朝のフリー走行では何とか良い最終セットを見つけようとしたけれど、中々ドライバー的に良いフィーリングは得られなかった。
───それでも朝のフリー走行では一番時計でしたよね?
佐々木:はい。1000kmと距離も長いので、あとはチーム力と、レースで上手くマネージメントしていけばいけるかなと。でも決勝では僕らが想定していたよりも路面温度が低く、レースが進むに連れて路面温度はどんどん下がっていった。1000㎞という距離の中でマネージメントしていくことでアドバンテージを稼ぐはずが、逆に長い距離ということでロスが加算されていったという感じですね。
───燃費の良いハイブリッド勢への対抗策としては速いペースで走らなければ厳しくなる……。苦しい展開でしたね。
佐々木:優勝するつもりで挑んだ鈴鹿だったので凄く悔しいですが、選手権ポイントをとれたことがせめてもの救い。この悔しさは次のタイ戦につなげていきたいと思っています。
───レースは我慢を強いられましたが、鈴鹿1000㎞には多くのファンが駆けつけましたね。
佐々木:本当に有難いです。今回はファンシートが1600席。ブルーカラーで埋め尽くされていました。
───レース中は観客席を見ることはありますか?(笑)
佐々木:さすがにバトル中は見る余裕はないけれど(笑)、目にしますよ。凄く励まされるし力が湧きますね。苦しい、きついなって思うとき、青い旗が振られているのを見ると本当にパワーをもらえるんです。凄く嬉しいですね。
───次は初開催地のタイ。意気込みを聞かせてください。
佐々木:第6戦は残念な結果になったけれど、何とかポイントを得て、本当にぎりぎりですが、チャンピオン争いには残ることが出来ました。次のタイはライバルよりも前に行きます。チーム一丸となって頑張るので応援を引き続きよろしくお願いします!
───ちなみに、佐々木選手にとって初めてのサーキットというのは好物では?(笑)
佐々木:そーなんです。僕個人的には大好物です(笑) 未知な部分があるほどワクワクしますね。
───周囲と条件が同じならその得意の嗅覚、感性はアドバンテージとなりそうですね?
佐々木:そうなるように全力で、相方井口選手、チームとともに獲りに行きたいですね。
(インタビュー:鈴木珠美/写真:吉見幸夫)
Super GT300・61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT
ドライバー:佐々木孝太・井口卓人
Rd1 岡山国際サーキット 予選12番手・決勝21位(天候:曇・雨・晴)
Rd2 富士スピードウェイ 予選2番手・決勝12位(天候:晴)
Rd3 オートポリス 予選1番手・決勝2位(天候:晴)
Rd4 SUGOサーキット 予選2番手・決勝14位(天候:曇)
Rd5 富士スピードウェイ 予選1番手・決勝 優勝(天候:雨)
Rd6 鈴鹿サーキット 予選4番手・決勝9位(天候:晴)
Rd7 Chang International Circuit 10月4~5日