ボクスターとケイマン。別格のカレラGTをのぞいてポルシェのミッドシップで最も成功しているモデルで、近年は台数的にもカイエン、911に続く成功作。RRを中心とするポルシェ911がピュアスポーツからGT的な色彩を帯びるに従って、ビギナーのみならずフリークにとっても無視できない存在になっています。
4月3日から予約受注をスタートするボクスターGTSとケイマンGTSは、ボクスターS/ケイマンSの3.4Lをベースに、15ps/10Nmアップした水平対向6気筒エンジンを搭載。
ボクスターGTSは330ps、ケイマンGTSは340psの最高出力で、標準装備のスポーツクロノパッケージのスポーツ・プラススイッチをオンにすると、ボクスターGTSのPDK仕様車は0-100km/h加速で4.7秒のタイムを記録。ケイマンGTSのPDK仕様車はボクスターGTSをさらに0.1秒上回るタイムをマークするといいます。
また、ボクスターGTSの6速MTは最高速度が281 km/hに達し、プレミアムロードスターの中で初めて280 km/h台に到達。ケイマンGTSは、ボクスターGTSの数値をさらに上回る285 km/h。
両モデルともに2シーターのミッドシップモデルとしては初となる「ユーロ6」の排出ガス基準をクリアする見通しで、同基準に基づくテストでは、両モデルのPDK仕様車は燃料消費量が8.2ℓ/100km(MT仕様:9.0ℓ/100km)とのことです。
気になる価格は、ボクスターGTSの6MTが885万円、7速PDKが949万円。ケイマンGTSの6MTが915万円、7速PDKは979万円。両モデルともにステアリング位置は左/右両方とも用意されています。
(塚田勝弘)