イエローキャブがEVに!ニューヨークのタクシーが電気自動車へシフト【動画】

CO2削減など環境問題への配慮と、燃料や保守コストを削減するために、ニューヨーク市内を走るタクシー、いわゆる「イエローキャブ」を電気自動車にシフトする取り組みがスタートしています。

a01

春から、試験的に採用されたのは、日産「リーフ」。Earth Day(アース・デイ)に合わせたタイミングで、6台の「リーフ」が、ニューヨークの町中を走りだしています。

ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏は、2020年までに、市内を走るタクシーの1/3を電気自動車に切り替えていくことを政策の一つとして掲げており、その流れの中で、ニューヨーク市タクシー&リムジン委員会と日産が「電気自動車がタクシー運用のサイクルに適応するか」の実証走行を行なっています。

この実証走行は、1年間継続されるとのことです。同市では、継続的な取り組みとして、日産の「NV200」を、本格的に次世代「イエローキャブ」として採用することを決定しています。

市の選考会では、日産のほかに、フォード・モーターとカルサン・オートモーティブ(トルコ)が最終選考まで残ったとしています。ニューヨークを走るタクシーとして、伝説的なイメージを保持しながらも、新しいイメージを生み出すことができる車両として、「NV200」に期待が寄せられているようです。

内燃機関 vs 電気モーター

電気自動車やハイブリッド車が身近になって久しいですが、メリットは「環境に良い」だけでは無いようですね。

以前に、ハイブリッド車のタクシーを運転している人に聞いたことがあるのですが、客待ちで停止している時に、アイドリングの振動が無いのが快適だと言っていました。

電気自動車はさらに静かで振動も少ないです。走り出しても動力としてのモーター部分から発生する振動などはほとんどありません。

車外への騒音も少なく、排気ガスもクルマからはありません。大量にクルマが行き交う街中ではそのメリットは大きいと考えられます。

先述のニューヨーク市タクシー&リムジン委員会では現在13,000台以上のタクシーを運行しているとのこと。これらが、次々に次世代の車両と切り替わることで、クリーンなニューヨーク市が実現することになるでしょう。

●ニューヨークで日産「リーフ」タクシーが実証走行
http://www.nissan-global.com/JP/

(桐生忠彦)