不正改造車の摘発台数が20%以上減っています

国土交通省より、2012年6月に行なわれた「不正改造車を排除する運動」の結果報告がありました。

期間中に行なわれた街頭検査は全国で172回(昨年比-20回)、18,720台(昨年比+615台)に対して実施されています。

その結果、1,379台(昨年比-154台)に保安基準不適合箇所などがありました。うち、着色フィルムの貼付、灯光色違いの灯火器の取付けなどの不正改造車両は310台(昨年比-89台)、その場で改善措置を講じられなかった211台(昨年比-60台)に整備命令書が交付されたということです。

主な不正改造内容は、以下の通り。

不適切な灯火器 :68件
着色フィルム等の貼付:33件
基準不適合マフラーの装着:32件 

ちなみに、2011年の同運動で摘発された不正改造車の内容は以下の通り。

不適切な灯火器:79件
着色フィルム等の貼付:50件
基準不適合マフラーの装着 :32件

この数字からすると着色フィルムに関する不正改造が減っている傾向にあるといえそう。

 

また摘発された不正改造車の台数も、2010年の400台、2011年の399台から、2012年は検査台数は増えているのに310台と減少。それだけ合法的にクルマを楽しんでいるユーザーが増えているという見方もできそうです。

 ■「不正改造車を排除する運動」及び「ディーゼルクリーン・キャンペーン」
 強化月間(6月)における街頭検査の実施結果 (国土交通省)
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha09_hh_000065.html 

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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