V8から直6へ。BMWの新しいアクティブハイブリッド7

BMWのトップレンジサルーン、7シリーズがマイナーチェンジをしました。 

フルLEDのヘッドライトなどによる外観、新エンジンの採用でより省燃費となった7シリーズですが、そのハイブリッドモデルである「アクティブハイブリッド7」も大きく変身しています。

最大のポイントといえるのは、エンジンが3.0リッター直列6気筒直噴ターボとなったこと。2009年にデビューしたときには4.4リッターV8ターボでしたが、エンジン出力を100kWほど控えめにしています。

その一方でモーターの出力は15kWから40kWへとし、モーター領域を広げているようです。とはいえエンジンとモーターによるシステム出力は従来の342kWから260kWへとなっているので、モーターの出力向上でパフォーマンスをカバーできているわけではないよう。

しかしながら、二酸化炭素排出量は219g/kmから158g/kmへと車格を感じさせないほど抑えられています。よりエミッションに気を使った内容となったといえそうです。

 【BMW アクティブハイブリッド7 主要諸元】
全長:5079mm
全幅:1902mm
全高:1470mm
乗車定員:4/5名
ホイールベース:3070mm
車両重量:1970kg
Cd値:0.28
前面投影面積:2.42m2
エンジン:直列6気筒ツインパワー直噴ターボ
排気量:2979cc
圧縮比:10.2
エンジン最高出力:235kW/5800rpm
エンジン最大トルク:450N.m/1300-4500rpm
モーター最高出力:40kW
モーター最大トルク:210N.m
システム最高出力:260kW
トランスミッション:8速オートマチック
0-100km/h加速:5.7秒
EUサイクル燃費:6.8L/100km
二酸化炭素排出量:158g/km
タイヤサイズ:245/50-18 100Y

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる