塚田勝弘 
■システムトータルで最高出力550kW、最大トルク1000Nmに達するモンスターSUV
BMWの最上級SUVであるX7と同じ3150mmというホイールベースを持つBMW XMは、以前お伝えしたように、「M1」以来の「M」専用モデルとしてリリースされました。
ド迫力のフロントマスクだけでなく、全長5110×全幅2005×全高1755mmという巨体もあって、数あるSUVの中でも群を抜く存在感を放っています。
ハイライトは、キドニーグリルを取り囲むゴールドの加飾で、高速道路で後方から接近してきたら即、道を譲りたくなる迫力に満ちています。
2023年10月27日、そのXMに「BMW M」モデル最強のシステム出力を誇るプラグインハイブリッドの「BMW XM Label」が加わりました。
システムトータルのスペックは、最高出力550kW・最大トルク1000Nmに達し、「Mハイパフォーマンスモデル」最強の仕様となっています。
ここまで来ると、もはやプラグインハイブリッドはエコ目的ではなく、パワー獲得のためのシステムになっているといえそうです。
パワートレーンは、4.4LのV型8気筒ガソリンターボを最高出力585PS（430kW）・最大トルク750Nmにまで引き上げた上で、第5世代の「BMW eDriveテクノロジー」が搭載された197PS（145kW）を発生するモーターを搭載。バッテリーEVを除き「BMW M」史上最強を誇るプラグインハイブリッドになっています。
エクステリアは、キドニーグリルやウインドウまわりの縁取りがハイグロスブラックになっていて、落ち着きと精悍さを醸し出しています。また「XM」のモデルバッジは、Label専用に赤く縁どられ、専用ボディカラーとして「Mブルックリングレーメタッリック」を設定。
インテリアにも専用のブラックと「フィオナレッド」の2トーンカラーに、赤いコントラストステッチが配された「BMW Individualエクステンドレザー・メリノシート」が用意されています。インテリアトリムも「XM Label」専用の「Mカーボンファイバートリム」になっています。
さらに、世界500台、日本向け15台の抽選販売に同時設定された限定車「BMW XM Label Red」は、その名のとおり、内外装に赤の加飾が施され、カタログモデルを軽々と凌駕するインパクトを放っています。
同限定車の外観は、キドニーグリルやウィンドウまわりの縁取りが専用の「トロントレッド」になるほか、専用の22インチホイールのインサートカラー、「Mスポーツブレーキキャリパー」も赤にペイントされていて、より鮮烈な印象を受けます。
また、Label Red専用のボディカラーとして「BMW Individualフローズンカーボンブラックメタリック」を設定。インテリアトリムには、限定台数を示す「1/500」のレタリングが施されています。
●価格
「BMW XM Label」：2420万円
限定車「BMW XM Label Red」：2600万円
（塚田勝弘）
