目次
■2023年F1第3戦オーストラリアGP、先の見えない波乱のレース
●のんびり楽しめるオーストラリアGP
20台中完走台数12台。赤旗中断3回。セーフティカー3回。バーチャルセーフティカー1回。
2023年F1第3戦オーストラリアGP(3月31日〜4月2日)は、近年稀に見る荒れたレースになりましたね。
オーストラリアGPに3回行ったことがあるのですが、メルボルン市街地から無料のトラムとバスが絶え間なく走っていて、宿泊しているホテルから行きやすく、食べ物も美味しい。サーキットのあるアルバートパークは広くて開放的で、フリー走行は芝生の上で寛ぎながら見るのがお気に入りでした。
そういえば小学生の子どもたちが目の前にF1マシンが走っているのにも関わらず、ひたすら坂道を転がって遊んでいたなぁ(笑)。
現地の人はとってもフレンドリーで、気候もちょうど良く過ごしやすい。そして何より、大好きなドライバーたちと毎日会えるのが最高! 今年もドライバーと交流できるメルボルンウォークが行われていましたが、私が行っていた時とは比べものにならないくらいの人の多さにびっくりしました。
娘が産まれてからは、私の趣味である海外観戦に行くことが難しくなりましたが、いつか親子3世代で絶対に行きたい大好きな場所です。
●荒れに荒れたレースにドキドキ(汗)
さて、2023年のオーストラリアGPはというと、冒頭にも記述した通り荒れたレースになりました。スタートからゴールの瞬間までいろいろなことが起こりすぎて頭が混乱中ですが、その中でも印象に残った出来事をいくつか振り返っていきます。
まずはメルセデス。皆さんご存知の通り、F1史上初となる8年連続コンストラクターズチャンピオンを獲得(2014年〜2021年)するという、素晴らしい偉業を成し遂げてきました。しかし昨シーズンは、直線での車体の激しい上下動によるポーポイズ現象に悩まされて、コンストラクターズランキング3位という結果に。
そんな不調が続いていたメルセデス勢が、予選2-3ですよ! 決勝では2番手スタートのジョージ・ラッセル(メルセデス)がスタートでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を抜き首位に立ち、「メルセデス復活か!?」 と思ったのですが、ライバルより先にタイヤ交換をした直後に赤旗中断。さらには、エンジンブローでリタイアと不運が続いてしまいました(涙)。
チームメイトのルイス・ハミルトンは、今シーズン初の2位表彰台を獲得。表彰台常連組だった姿を知っているだけに、昨シーズンからの不振は見ていて辛いものがありました。でも、また表彰台に戻ってきてくれて嬉しい! お客さんからもたくさん声援を浴びていたし、みんな待っていたのだと感じました。
そうそう、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)との2位争いは興奮したなぁ。アロンソがDRS(空気抵抗軽減システム)使用可能な1秒以内に入りそうになると、ハミルトンがタイムを更新して差を広げるという、見た目上では分からない絶妙な駆け引き。周りの音がシャットダウンされるくらい、夢中になって見ていました。
レッドブルは別次元の世界にいるかのように速いですが、アストンマーティン、フェラーリ、さらにはメルセデスもチャンピオン争いに食い込んできたら、めちゃくちゃ面白いシーズンになりそうだなぁなんて思ったり。
そしてなんと言っても印象的だったのが、ラスト5周です。53周目にケビン ・マグヌッセン(ハース)のホイールから外れたタイヤ処理のため、セーフティカー導入から赤旗中断に。レース残り2周でスタンディングスタートになったものの、リスタートで3位争いをしていたアロンソとカルロス・サインツ(フェラーリ)が接触。後方ではアルピーヌ2台が接触し、再び赤旗中断になってしまいました。
この混乱で順位が大きく変わるも、リスタートに向け発表されたグリッド順は、赤旗中断になる前のもの。サインツとの接触で最後尾まで順位を落としてしまったアロンソは3番手に戻り、角田裕毅選手(アルファタウリ)は5番手まで順位を上げていたにも関わらず11番手という、なんとも言えないモヤッとした状況でしたよね。
結局、最後はセーフティカー先導のままフィニッシュ。アロンソと接触したことによりサインツに5秒タイムペナルティが科せられ、角田選手が10位に繰り上がり今シーズン初ポイントを獲得しました。
●モヤモヤが残る赤旗中断事件
賛否両論ある、この赤旗中断事件。皆さんはどう思いましたか? まず、2回目赤旗中断後のスタンディングスタートによるレース再開は、ドライバーからしたら残り2周しかないのにリスクがありすぎるのかなと感じました(抗議しているドライバーもいましたよね)。でも、もし私が現地にいたら、赤旗中断もしくはセーフティカーランでレースを終えるとなるとガッカリしちゃうかなぁ。結局、最後はセーフティカーランでフィニッシュだったので、それなら2回目の赤旗中断で終わりでも良かったのでは?と思ってしまったのは私だけでしょうか。
グリッド順が戻ったことも、応援しているアロンソのことを考えると良かった(いちファン目線ですみません)。でも角田選手のことを思うと、うーん…。未だに感情の落としどころが分からずにいます。
角田選手は「複雑な心境。2回目の再スタートで何台ものマシンをオーバーテイクしたのに、5番手を失ったのは残念だった」とコメント。とは言え、このサバイバルレースを完走できただけでも凄いことですよね。何があっても最後まで走り続けることの大切さを教えてもらいました。
●現在、唯一の日本人F1パイロット、角田裕毅選手がYouTubeチャンネル開設!
そうそう、角田選手といえば公式YouTube「YukiTube」を開設しましたね! センスよすぎなチャンネル名の初投稿内容は、2023年シーズン開幕前にドバイで行われたトレーニングキャンプの様子。過酷なトレーニングを歯を食いしばりながらこなしていく姿がめちゃくちゃかっこいい!!
トレーニング以外にも、移動中の車内で日本の歌を大熱唱していたり、音楽に合わせてダンスをするシーンもあったりと、サーキットでは見られない姿を見る事ができたのも嬉しかったです。
これからどのような内容をアップしてくれるのか、と〜っても楽しみ! 個人的には「歌ってみた」シリーズ希望です(笑)。
(yuri)