BMW「X5」一部改良。最新のカーブドディスプレイ装備やPHEV、Mモデルも!

■プラグインハイブリッド仕様と2タイプの「M」モデルを設定

BMWのラージサイズSUVである「X5」が、2023年4月3日(月)にマイナーチェンジを受けました。同日に販売を開始し、納車は同年7月からの予定です。

BMW X5が一部改良で内外装を刷新
BMW X5が一部改良で内外装を刷新

現行型X5は2019年登場の4代目で、今回の一部改良で内外装のデザインが刷新されています。エクステリアは、BMWモデルで初採用になる矢印型のデイライト機能を備えたLEDヘッドライトの採用がトピックス。

大型化されたフロントバンパーに加えて、プラグインハイブリッド仕様に暗闇で光を放ち存在感を増す「アイコニックグロー・キドニーグリル」が用意され、夜間での存在感が高められています。

X5のリヤビュー
X5のリヤビュー

リヤまわりは、横方向に伸びたX字型LEDコンビネーションライトにより、力強さとXモデルであることが強調されています。

また、インテリアも最新のBMW流儀に則り、12.3インチのメーターパネルと14.9インチのコントロールディスプレイを一体化。運転席側に湾曲させた最新のカーブドディスプレイにより、優れた視認性と高い操作性を実現。また、「iDrive」コントローラーまわりがすっきりしたことで、モダンな雰囲気を醸し出しています。

一部改良を受けたX5のインテリア
一部改良を受けたX5のインテリア

一部改良後モデルのラインナップは、プラグインハイブリッドモデルの「BMW X5 xDrive50e」のほか、BMW M社による2タイプの「Mモデル」からなります。

本格的なサーキット走行も見据えた「Mハイパフォーマンスモデル」「BMW X5 M Competition」、サーキットで培われた技術により走りを磨き上げた「Mパフォーマンスモデル」の「BMW X5 M60i xDrive」を設定。

すっきりしたセンターコンソールまわりに
すっきりしたセンターコンソールまわりに

プラグインハイブリッドの「BMW X5 xDrive50e」には、最高出力313PS(230kW)/5000rpm・最大トルク450Nm/1750-4700rpmに達する3.0L直列6気筒ガソリンエンジンと、最高出力197PS(145kW)/最大トルク280Nmのモーターが組み合わされ、システムトータルで最高出力489PS(360kW)、システムトータル最大トルク700Nmに達しています。

モーターのみでは、最高速度140km/hまでカバーし、一充電あたりの航続距離は約100kmを実現。リチウムイオンバッテリーの容量は29.5kWh。

また、「Mパフォーマンスモデル」の「BMW X5 M60i xDrive」には、4.4L V型8気筒BMWツインパワーターボガソリンエンジンが搭載され、ダイナミックな走りに寄与する8速ステップトロニックスポーツトランスミッションが組み合わされています。さらに、48Vマイルドハイブリッドシステムの搭載により、システムトータルの最高出力は530PS(390kW)、システムトータル最大トルクは750Nmを誇っています。

「BMW X5 M Competition」のエクステリア
「BMW X5 M Competition」のエクステリア

もう1台のMモデルである「Mハイパフォーマンスモデル」の「BMW X5 M Competition」は、4.4L V型8気筒BMW Mツインパワーターボガソリンエンジンを積み、ダイナミックな走りを実現する8速Mステップトロニックトランスミッションが組み合わされています。加えて、同モデルも48Vマイルドハイブリッドシステム化され、システムトータルでの最高出力625PS(460kW)、システムトータル最大トルクは、750Nmを発揮。

「BMW X5 xDrive50e」「BMW X5 M60i xDrive」には、「オートマチックセルフレベリングコントロール付アダプティブ2アクスル・エアサスペンション」が標準化されます。

また、「BMW X5 M」には「アダプティブMサスペンション・プロフェッショナル」が備わり、各モデルの特性に応じて快適で安全なハンドリングを実現。「BMW X5 M60i xDrive」には、ハンドリングと快適性を向上させる電動パワーステアリングの「インテグレイテッド・アクティブステアリング」が標準装備されます。

「BMW X5 M Competition」のエクステリア
「BMW X5 M Competition」のエクステリア

「BMW X5 M Competition」には、電子制御ダンパーと「アクティブロールスタビライザー」を備える「アダプティブMサスペンション・プロフェッショナル」が搭載されています。ロングドライブなどで高い快適性を確保する「Comfort」、スポーツ走行に最適で、ボディ剛性も高めるという「Sport」、さらに、ダイナミックな走りを引き出す「Sport Plus」モードの3種類を「Mセットアップメニュー」から選択できます。

「BMW X5 M Competition」のインパネ
「BMW X5 M Competition」のインパネ

「BMW X5 M Competition」には、「アクティブロールコンフォート」を備え、直進走行時の快適性を高める「アクティブロールスタビライザー」「Mスポーツブレーキ」、優れたトラクション性能を確保する「M」モデル専用の4輪駆動システム「M xDrive」が用意されます。

加えて、リヤアクスルに「アクティブMディファレンシャル」を採用することで、走行シーンを問わずスポーティな走りを引き出せるそうです。そのほか、最先端の安全装備をはじめ、コネクティビティや音声操作機能などが用意されています。

●ボディサイズ
「BMW X5 xDrive50e」「BMW X5 M60i xDrive」:全長4930×全幅2005×全高1755mm、ホイールベース2975mm
「BMW X5 M Competition」:全長4940×全幅2015×全高1750mm、ホイールベース2970mm

●価格
「BMW X5 xDrive50e M Sport」:1260万円
「BMW X5 M60i xDrive」:1520万円
「BMW X5 M Competition」:1972万円

(塚田 勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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