■ハチロク3台は大注目の的
2023年2月10日〜12日までインテックス大阪(大阪府大阪市住之江区)にて開催中の「大阪オートメッセ2023」に、トヨタ自動車はGAZOOレーシングとしてブースを出展しています。
ブースの中には、あきらかに3つの「黒山のひとだかり」が。なんだなんだ?と覗き込んでみると、人々の視線の先にいたのはどれもAE86。白×黒のバイカラーが特徴的なハチロク達だったのです。
このうち、2台はカーボンニュートラル時代を見据えたコンセプトモデル。
1台が水素エンジン搭載車(AE86 H2 Concept)で、もう1台がEVコンバージョンモデル(AE86 BEV Concept)です。
前者はMIRAIの高圧水素タンクを2本車両後方に搭載、インジェクターやフューエルデリバリーパイプ、プラグなどを変更し、改造規模を最小限にとどめているのが特徴です。後者も、タンドラHEVのモーターやプリウスPHEVのバッテリーを使用するなど、既販モデルの技術を最大限活かして仕上げています。
もう1台のハチロクは、レーシングドライバー・佐々木雅弘選手の愛車。佐々木選手は、免許取得後に中古でAE86を購入。プロドライバーを目指して峠で腕を磨いていたそう。それからも何台かのAE86を購入しては売却してきたものの、数年前に手放してしまったとか。
それだけの歴史があってもなお、否、あったからこそか、AE86への想いはどうしても断ち切れず、やはり再度オーナーになることを決意したということでした。それが今回展示されているピカピカのスプリンタートレノなのです。
これら3台のAE86にスマホやデジカメのレンズを一心不乱にむけているのは、若者層が中心。
彼らの心をハチロクはがっちり掴んでいるようで、「リトラクタブルライト、開いてるやん!」「ごっつい綺麗な個体やね」と興奮気味の声が前後左右から聞こえてきます。時代を超えて男の子心をくすぐり続けるハチロク。いまなお色褪せないその魅力を、ぜひオートメッセのGAZOOレーシングブースで確認してみてください。
●オートメッセの数量限定アイテムやガチャガチャも要チェック
GAZOOレーシングブースで個人的に“刺さった”1台といえば、ST165セリカGT-FOURのグループA仕様。
こちらは、トヨタのWRCチームを率いるヤリ-マティ・ラトラバ代表が自身の所有車を提供したものということでした。ラトラバ氏、なんとこれ以外にもST185セリカやST205セリカ、カローラWRC、GRヤリス、AE86カローラなどなど、整備中のものを合わせると20台ものクルマを所有しているそう。
ブース内ではグッズ販売も行っており、大阪オートメッセの新商品や数量限定品も取り扱われていました。また、WEC歴代車両を缶バッジやペットボトルキャップにプリントしたアイテムを入手できるガチャガチャも。
さらに、LEXUSゾーンではRX450h+やGX460(海外モデル)をベースにしたアウトドアコンセプトモデルも展示されています。
(三代やよい)