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■ドライバーが宿泊する憧れのサーキットホテルに当選
3年振りに開催されたF1日本GP(10月7日〜9日)。決勝は雨で約2時間のディレイ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のチャンピオンが決まるなど、歴史に残る1戦になりましたよね。
雨の中待っていたファンの皆さん、体調崩していませんか? まだまだ興奮覚めやらぬ状態かと思いますが、ゆっくり休んでくださいね。
私ももちろん、日本GPが開催された鈴鹿サーキットへ行ってきました! 今年は2歳の娘と一緒だったので現地観戦は木曜日、金曜日のみ。体力温存のため水曜日から宿泊することにしました。
と、ここで問題なのが、宿泊場所です。大人だけなら多少遠くても問題ありませんが、娘が一緒となるとできるだけ近くだと助かる。鈴鹿サーキットに隣接しているサーキットホテルに泊まりたいけれどF1関係者で満室で、他の宿を抑えていました。
しかし、日本GP開催2週間前に、水曜日に空き部屋が出て申し込みができるという情報が飛び込んできたのです。
もちろん、すぐに応募しました。希望者多数の場合は抽選だったのであまり期待せず数日過ごしていると、「当選しました」と連絡が! ドライバーや関係者が泊まっている鈴鹿サーキットホテルは、私の憧れの場所でもありました。そこに泊まることができるなんて(涙)。
●おもちゃいらずの最高の遊び場
当選した部屋は、Main館のグランドメゾネット。4つのベッドが常設された2階建てメゾネットタイプのお部屋で、私、娘、母、義理母、義理妹の5人での宿泊には最高の環境でした。
部屋に入った瞬間、その広さに驚きましたが、壁に飾られた鈴鹿サーキットレーシングコースのモニュメントやフォーミュラカーがプリントされた壁、クッション、チェッカーフラッグ柄のベッドカバーと、鈴鹿サーキットならではのレーシング感満載で大興奮。
と、その横でキャッキャ言いながら興奮している我が娘。ん? 何を発見したんだ? よく見ると、ベッドの上に子ども用アメニティセットがあるではないですか! 鈴鹿サーキットのキャラクター、コチラファミリーのハンドタオル、お風呂用スポンジ、歯ブラシ、コップが入っており、現在、家でも絶賛愛用中です。
心配していた娘のホテルでの過ごし方ですが、楽々クリアでした。1番の遊び場になったのが、2階へ行くための階段。何度も何度も行ったり来たりして、支えるために付き合う大人たちは汗だくです。でも、良い運動になったかも!?
ホテル内の庭も最高の遊び場になりました。ハロウィンの時期ということもあって、可愛いパンプキンのモニュメントがたくさん置いてあったのですが、パンプキン探しをしに走り回ったり、時には話かけたりと、ず~っと動きっぱなし。おかげで体力が消耗され、夜はすぐに寝てくれたので助かっちゃいました。
●蛇口からオレンジジュース!?
朝食と夕食は宿泊者専用レストラン、「THE DINING」へ。激選された三重の地場食材の良さを、和、洋、中シェフがそれぞれの伝統調理法で引き出したメニューをバイキングで楽しむことができます。どの料理も美味しくて、何往復したことか。
助かったのが、キッズプレート。注文後すぐに出してもらえたので、大人はゆっくり食事を楽しむことができました。子ども用の優しい味付けで、栄養バランスもばっちり。ぶんぶんのパンケーキなど可愛い作りになっていて、大喜びで食べていました。
そうそう、ベビーフードが置いてあったのには驚きました。娘はもう離乳食期を終えているのでいただきませんでしたが、まだ離乳食期のお子さんがいる家庭にはありがたいサービスですよね。
そしてお気に入りだったのが、絞りたてオレンジジュース。圧倒的な存在感を見せていた大きなオレンジのモニュメントの蛇口をひねると、絞り立てのオレンジジュースが出てくるのです!
小さい時思いませんでしたか? 学校の蛇口から水じゃなくてオレンジジュースが出てきたらなぁって。正にその状態。多分、娘より私のほうがテンション上がっていたと思います(笑)。フレッシュさと程よい酸味のバランスが抜群で、また飲みに行きたくなるくらい美味しかったです。
●夢のような体験
先述の通り、ドライバーや関係者の宿泊場所は鈴鹿サーキットホテル。同じ敷地内にいると思うだけでもテンションが上がりっぱなしでしたが、心臓が飛び出るようなビックリな出来事がありました。
木曜日の朝。朝食を食べ終え、部屋に戻るためエレベーターへ乗り込みました。「なんか良い匂いがするね。ドライバーはどの部屋に泊まっているのかなぁ?」と、変態チックな話をしながら目的の階に到着。エレベーターの扉が開いたその瞬間、目の前にシャルル・ルクレール(フェラーリ)がいるではありませんか!
エ? ワタシハイマ、テレビヲミテイルノ?
完全に思考回路が停止し、フリーズ状態です。F1大好きな母の「シャルル!」の声に我に返り、そこからは大興奮。そんな私たちの姿にルクレールが微笑んでいる…。
写真を一緒に撮ってもいいか聞いてみると、優しく「もちろん!」と答えてくれ、最後は娘に手を振ってくれて夢のような時間でした。
いや〜、かっこよかった♪ 背が想像以上に高かったです。その後は、口をひらけばルクレールの話ばかり(笑)。今年の日本GPの1番の思い出になりました。
そしてもう1つ、びっくりなことがありました。
チェックアウトしようと部屋を出た瞬間、なんと隣の部屋からセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)のパーソナルトレーナー、マーク・アーノールが出てきたのです。
マークは1997年にミカ・ハッキネンのフィットネストレーナーとしてF1で働きはじめ、その後はキミ・ライコネンのパーソナルトレーナーを長年務めてきた、ファンからも人気の人物。今シーズンからベッテルのトレーナーに加わり、また会えたら良いなぁと思っていました。
まさか隣の部屋から出てくるとは思わず、またしてもフリーズ状態。とは言え、このままではダメだと勇気を出して話かけてみると、ベッテルは京都からクルマでサーキットへ向かっていると教えてくれました。
仕事かプライベートなのかは分かりませんが、ルイス・ハミルトン(メルセデス)も京都へ行っていたし、久しぶりの日本文化を楽しんでもらえていたら嬉しいですよね。
最高の思い出ができた鈴鹿サーキットホテル。1室78,000円とお高めではありましたが、値段以上の価値がありました。
鈴鹿サーキットホテルさん、夢のような時間をありがとうございました。来年も空きがあれば水曜日だけとは言わず、グランプリウィーク中も宿泊希望です!
(yuri)