■月間販売計画の5倍以上となる好調なスタートを切る
新型ホンダ・ステップワゴンが好調なスタートダッシュを決めています。発売から約1ヵ月後となる6月27日時点で受注台数が2万7000台を超え、月間販売計画の5倍以上となる好調なスタートを切っています。なお、月間販売計画は5000台です。
先代の特徴のひとつであった「わくわくゲート」を廃止し、スタイリングや機能面では「先祖返り」を果たし、ホンダ独自の独創性が薄れたようにも思えます。しかし新型は、視界の良さや静かで乗り心地の良さなど、ホンダらしくドライバーが運転を楽しみつつも、乗員が酔いにくいような走りが追求されています。
ホンダによると、購入層は先代ステップワゴンからの買い替え層を含めたミニバンユーザーを中心に、30代から40代のファミリー層をはじめとする幅広いユーザー層としています。
日常シーンの多くをモーター走行でカバーし、低燃費で滑らかな走りを実現する2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」が高く評価されているそうで、「e:HEV」は67%、ガソリンエンジン車は33%となっています。
ほかにも、シンプルなエクステリアデザイン、車両間隔をつかみやすい視界、乗り物酔いがしにくくなる水平基調のキャビンや多様なシートアレンジなどが主な好評点としています。
タイプ、グレード別構成比では、e:HEVの「SPADA(スパーダ)」が35%。最上級仕様でe:HEVの「SPADA PREMIUM LINE(スパーダ・プレミアム・ライン」が24%。ガソリンエンジン車の「SPADA」が20%、e:HEVの「AIR(エアー)」が8%、ガソリンエンジン車の「AIR」が7%、「SPADA PREMIUM LINE」が6%となっています。
タイプ別の人気ボディカラー3色をチェックすると、「AIR」では、「プラチナホワイト・パール」が41%で1位。2位は29%の「フィヨルドミスト・パール」。3位は「クリスタルブラック・パール」で15%。
「SPADA」では、同じく46%の「プラチナホワイト・パール」がトップで、「クリスタルブラック・パール」が2位で28%、3位は「トワイライトミストブラック・パール」で12%。
最上級仕様の「SPADA PREMIUM LINE」では、1位はこちらも「プラチナホワイト・パール」で50%、「クリスタルブラック・パール」が26%で2位、3位は「トワイライトミストブラック・パール」で13%となっています。ボディカラーの40%以上が「プラチナホワイト・パール」となっています。
(文:塚田 勝弘/写真:井上 誠)