価格上昇の流れは止まらない?ミツオカビュートも価格改定

■メーカーオプションも一部見直し

光岡自動車は、オリジナルモデル「Viewt(ビュート)」および「Viewtなでしこ」のメーカーオプションを一部改良し、同時に価格改定を10月1日(金)に実施しました。

ミツオカ ビュート
ミツオカビュート(1.2L/FF/CVT)は276万1000円~336万500円となる

光岡自動車が手掛ける主力コンパクト4ドアセダン「ビュート」は、日産マーチをベースにクラシカルな内外装を施したモデル。

1993年1月の登場以来、ミツオカブランドの中で最長の販売期間と最多生産台数を記録するモデルとなっています。

これまで、そのベースとなるマーチは2代目のK11型から現行モデルのK13型へと2世代進化をしてきましたが、ビュートもこれに合わせてモデルチェンジを重ねながら、3世代にわたって基本的なデザイン変更はないままに発売されています。

4ドアセダンのビュートの派生車種として2015年に登場した「ビュートなでしこ」は、ビュートのリアセクションをベースモデルのまま活かした5ドアハッチバックモデルで、ミツオカのエントリーモデルとして人気を博しています。

ミツオカ ビュートなでしこ
ミツオカビュートなでしこ(1.2L/FF/CVT)は206万8000円~272万2500円

今回、これまでメーカーオプションであったビュートの「トランクダンパー(4万4000円)」を標準装備に追加。

また、ビュートおよびビュートなでしこの両車にメーカーオプションで設定されている「クラシックインパネ(価格は18万950円)」のカラー展開を見直し、人気の3色に厳選するといった変更を行いました。

ビュート系インパネ
メーカーオプションの「クラックインパネ」は7色から3色にカラー整理を行う

気になる価格改定は、「ビュート」では税込み価格で、一律13万2000円のアップ、「ビュートなでしこ」では同5万5000円の価格上昇となりました。

これについては、鋼材・樹脂類の価格上昇が顕著で、すでに昨年から原価率が上がっており、これを吸収できないと、製造の現場から悲鳴が上がっていたといいます。そこで、今回の価格改定に踏み切ることになったようです。

ロングセラーモデルを少量で生産しているミツオカは、生産と販売の距離が近いだけに吸収もできず、ダイレクトに現行販売モデルの価格改定に踏み切るしかなかったという感じですね。

この10月に一部輸入車の価格改定のニュースが流れてきていますが、原材料の高騰などがさらに続くと、クルマを買いづらくなってしまうかもしれません。車両購入のところにも補助や減税などの施策が追加されることを望みます。

価格は「ビュート」は、276万1000円(税込み)~、「ビュートなでしこ」は206万8000円~となり、2021年10月1日(金)から設定となります。

青山 義明

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青山 義明

編集プロダクションを渡り歩くうちに、なんとなく身に着けたスキルで、4輪2輪関係なく写真を撮ったり原稿書いたり、たまに編集作業をしたりしてこの業界の片隅で生きてます。現在は愛知と神奈川の2拠点をベースに、ローカルレースや障がい者モータースポーツを中心に取材活動中。
日本モータースポーツ記者会所属。
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