■最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を採用
2021年8月1日、新型にスイッチしたトヨタ・ランドクルーザー(300系)は、「信頼性、耐久性、悪路走破性を進化させながら美点を継承」「世界中のどんな道でも運転しやすく、疲れにくい走りを実現する」という大きなテーマが掲げられています。
伝統のラダーフレームを刷新し、「TNGA(GA-F )」プラットフォームの考えのもと、軽量化と高剛性化が図れているほか、スクエアで視界が良く、取り回ししやすいフォルム、水平基調のインパネアッパーなど、オフロード四駆としての基本をしっかり踏まえているようです。そこに、先進安全装備など、最新のデバイスが用意されています。
インテリアの装備からチェックします。シートでは、快適温熱シートとシートベンチレーションが1列目に備えられるのに加え、セカンドシートにも装備されています(「ZX」「GR SPORT」に標準装備で、「VX」はフロントシートのみ)。
また、ワイドで機能的なセンターコンソールボックスは、両開き機構が採用され、運転席、助手席側だけでなく、 後席からのアクセスも可能になっています。また、ペットボトル飲料などを保冷できるクールボックスを「GX」を除く全車にオプション設定されています。
車内を快適な空気環境に整える「ナノイーX」が全車に標準装備されています。インパネのセンター部の運転席側吹き出し口からキャビンに放出される機能です。
同じくインパネ中央に配置されるディスプレイは、高精細な12.3インチのワイドタッチディスプレイ。「GX」を除く全車にオプション設定されています。同ディスプレイには、ナビ、オーディオ、空調表示だけでなく、オフロード機能もビジュアルでわかりやすく表示されます。快適装備もより容易に享受できます。
車両に最大3名分の車両設定(ドライビングポジション、エアコンなどの室内設定、メーターなどの表示設定)を記憶させ、ユーザー好みの設定をスムーズに割り出せる「マイセッティング」を採用。
さらに、スマートキーを携行し、リヤバンパー下に足を出し入れするだけで、バックドアが自動開閉するハンズフリーバックドアが「ZX」に標準装備され、「VX」にオプション設定されています。
また、ランクルといえば、盗難への不安が拭えない人気モデル。新型には、トヨタ初となる「指紋認証スタートスイッチ」が採用されています。
スタートスイッチ中央に指紋センサーを配置。スマートキーを携帯し、ブレーキを踏みながらスタートスイッチ上の指紋センサーにタッチすると、車両に登録された指紋情報と照合、指紋情報が一致しなければエンジンが始動しない機能になっています。こちらは、「ZX」「GR SPORT」「VX」「AX」に標準で、「GX」にオプション。
最新の先進安全装備も数多く用意されています。最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が採用され、昼夜の歩行者をはじめ、昼間の自転車運転者を検知。衝突回避、もしくは被害軽減に寄与する「プリクラッシュセーフティ」に、交差点での対向直進車や右左折時に前方から来る横断歩行者の検知機能、ドライバーによる回避操舵をきっかけに操舵と車線逸脱抑制をサポートする緊急時操舵支援機能が追加されています。
さらに、駐車時などの低速走行時で衝突被害軽減に寄与する「パーキングサポートブレーキ (前後方静止物、後方接近車両、後方歩行者)」を採用。障害物の有無にかかわらず、アクセルの踏みすぎや踏み間違いを検知すると、加速を抑制する「プラスサポート」が全車にオプション設定されています。
リヤウォッシャースイッチと連動して、バックカメラに付着した汚れを落とす「カメラ洗浄機能」が寒冷地仕様とセットで全車にオプションされ、雪国のユーザーの使い勝手を向上。ほかにも、降車時の危険も知らせてくれる「ブラインドスポットモニター(停車時警報機能)」を採用。
また、道路とクルマ、クルマ同士が通信し、死角のクルマや歩行者の存在、緊急車両の接近などの警告、よりスムーズなクルーズコントロールの追随走行を可能にする「ITS Connect」が全車にオプション設定されています。
街中からオフロード、高速道路を使ったロングドライブまで多様なシーンで活躍するランドクルーザー。指紋認証をはじめ、新型にはトヨタ最新の装備が満載されています。
(塚田 勝弘)