トヨタの小型・中型トラックに衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備を標準化

■ディーゼル車が国土交通省の低排出ガス車認定制度に適合

2021年7月26日、トヨタは、小型・中型トラックのダイナ1t積系を一部改良しました。1.0t~1.5tクラスでディーゼルのみならず、ガソリンエンジンも設定されているのが特徴です。全長4685×全幅1695×1970mm(仕様により異なる)というコンパクトなボディを強みとして、狭い住宅街や街中でも活躍している姿をよく見かけます。

トヨタ ダイナ1t積系
カーゴ仕様のシングルキャブ・ロングデッキ・フルジャストロー

今回の一部改良では、衝突被害軽減ブレーキである「プリクラッシュセーフティ」、車線逸脱警報である「レーンディパーチャーアラート」などの安全装備が全車に標準化されたのが朗報です。

また、ディーゼル車が国土交通省の低排出ガス車認定制度である「平成28年(ポスト・ポスト新長期)排出ガス規制」に適合。さらに、ディーゼルエンジン仕様の5速MT車(シングルキャブの2WD車は除く)が、「平成27年度燃費基準+5%達成」と合わせてエコカー減税の対象になっています。

トヨタ ダイナ1t積系
TECS 垂直式パワーゲート車のシングルキャブ・ロングデッキ・ジャストロー・

また、メーカー完成特装車である「TECS」もベース車と同様の改良を受け、安全性の向上、ディーゼルエンジンの規制への対応が図られています。なお、パワーゲート車に新たに垂直式が追加され、作業制の向上など、よりきめ細かいニーズへの対応が図られています。

ベース車の価格帯は、256万6000円~427万9000円。「TECS 垂直式パワーゲート車(掲載写真 の2DG-GDY231-VKCCCE)」の価格は、415万8000円。

「はたらくクルマ」である小型・中型トラッククラスにも先進安全装備が標準装備されたことで、ドライバーに安心、安全を提供しています。一方で商用車は、長期間使われることが多く、既存車への対応もより一層求められます。

塚田 勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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