■次期型でSUV化やFF化も取り沙汰されるクラウンだが、セダンとしての魅力は健在
一部報道で「次期クラウンはSUVになる」と流れ、さらにFF化の憶測も流れたことで、自動車業界のみならず、大きな話題になったのは記憶に新しいところです。
日産スカイライン、ホンダではレジェンド、クラリティ、オデッセイの生産中止のニュースも一部メディアが伝えています。スカイラインについては、日産ノート・オーラの発表会で星野朝子副社長が「スカイラインを諦めない」と発言しています。車種ラインナップの見直しは、電動化や販売台数などにより、どの自動車メーカーでも今後避けられないことになりそうです。
押しも押されもせぬ日本製セダンの代表格であるトヨタ・クラウンの次期型も気になりますが、2021年6月30日、2タイプの特別仕様車が設定されました。
「RS」、RS Four」をベースとする特別仕様車の「RS“Limited II”」「RS Four“Limited II”」は、本革シート表皮、前席シートベンチレーション、マットブラック塗装の18インチ専用アルミホイールのほか、漆黒メッキのフロントフォグランプリング、フロントグリル&バンパーなどが備わり、ダークカラーによる精悍で上質なエクステリア、インテリアが用意されています。
「S」「S Four」がベースの特別仕様車「 S“Elegance Style III”」「S Four“Elegance Style III”」は、ハイパークロームメタリック塗装の18インチ専用アルミホイールをはじめ、琥珀色の専用シート表皮やドアトリム、センターコンソールサイドなどが備わり、エレガントで高級感のある内外装が与えられています。
さらに、両特別仕様車の共通装備として、イージークローザー、ナノイーX、専用加飾スマートキーが備わります。
特別仕様車の価格帯は、「RS“Limited II”」「RS Four“Limited II”」が523万円~567万円。「S“Elegance Style III”」「S Four“Elegance Style III”」が529万円~551万円。
輸入車が強い高級セダンというイメージがありますが、クラウンには日本製の高級セダンの代表格として存在感を発揮して欲しいと考えているファンも多いはず。また、それだけの性能や機能、そして魅力を備えているのは間違いありません。
(塚田 勝弘)