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■ホンダ、1991年以来の4連勝
2021年F1第8戦シュタイアーマルクGP(6/25〜6/27/オーストリア)でマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝し、ホンダが1991年以来の4連勝を成し遂げましたね!
フェルスタッペン、速かった。ポールポジションスタートで2番手のルイス・ハミルトン(メルセデス)をよせつけない、素晴らしい走りでした。
現役最強ドライバー、ハミルトンが決勝後のインタビューで「レッドブルが進歩していて追い付けなかった。できること、できないことはあるけれど何かパフォーマンスをみつけて頑張りたい」と笑顔をなくすほどでしたからね。
そしてレッドブルも強い。2010年から4年連続チャンピオンを獲得していた頃を思い出しました。ホンダとの相性もばっちりで、F1に復帰してから辛く苦しいシーズンが続いていたホンダをずっと見てきただけに、この連続優勝は凄く嬉しかったです。日本の底力を見せつけてくれていますよね。こんなに速いのに、今期でF1撤退は残念すぎる(涙)。考え直してくれないかなぁ。
●レッドブル、アルファタウリのドライバーが8つのミッションにチャレンジ!
シュタイアーマルクGPの舞台は、オーストリアにあるレッドブル・リンク。名前の通り、レッドブルの本拠地です。レースが行われる時は、ドライバーたちが伝統衣装を着たりと特別な雰囲気に。今回は何かあるのかな?と期待していたら、レッドブルオフィシャルyoutube(最後にこのyoutube動画を貼りますね!)で最高に楽しい動画が公開されていました!
オーストリア・ザルツブルクの空港に隣接するHanger-7でセスナ208に乗り込んだレッドブル、アルファタウリのドライバー。
するとレッドブルでモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコから、「グランプリの前にオーストリアの全てを知ってもらいたい。最良の方法は国中でレースをすること。レッドブルvs.アルファタウリのスタートだ!」とビデオメッセージが。
フェルスタッペンが「ヘルムートがこんな風に座っていると、何か起こる」と予想した通り、とんでもないミッションが続々と起こるのですが…。
その前に、セスナ208の機内から面白すぎて困っちゃいました。
というのも、角田裕毅選手(アルファタウリ)が機体が傾くと「何だこれ、もういいよ! やばい、やばい」と怖がって絶叫。その姿を見たフェルスタッペンとセルジオ・ペレス(レッドブル)が「もっとやれ、やれ〜!」と大喜びしているんですもの。どうしよう。見終わる頃には笑いすぎて、腹筋割れちゃうかも(それはそれでありがたい)!?
●ズルしてキーを2つも取っちゃった
翌日の朝5時。早速1つ目のミッション“民族衣装レーダーホーゼンを着よう”のスタートです。個人的ベストドレッサー賞は、ペレス! まるで映画の世界からでてきたかと目を疑うくらい、かっこいいんです!! 着方が分からない角田選手に優しく声をかけている姿にも、キュンとしました。
続いては“車両キー回収チャレンジ”。各チーム、オーストリアの伝統的なボートを操って湖畔の中央にある車両のキーを回収しにいくミッションなのですが、エンジンを使ってはいけないと言われたはなから、エンジンを勢いよくかけるレッドブルチーム。さらにアルファタウリチームの車両キーまで取っていってしまうという始末(笑)。おふざけモード全開な2人(特にフェルスタッペン)、良い顔していたなぁ。
●F1ドライバーが乳搾り
船を降りたあとは、6輪ピンツガウアーに乗って森の中へGO ! 「こんな所行けるの?」と驚くような急斜面もありましたが、すぐに乗りこなし難なくクリアするのは、さすがF1ドライバー。それにしても狭いフォーミュラカーでドライブする姿に見慣れているだけに、それとは対照的な大きなクルマを操っている姿はなんだか新鮮でした。
無事、森を抜けると、まさかの乳牛の乳しぼりレース! 今までアクティブなミッションだったのに、急に癒し系に変わって頭がついていきません(笑)。でも、牛に声をかけたり真剣にしぼり方を教わっていたりと、ドライバーたちの新たな一面を見る事ができました。私のお気に入りシーンです☆
●カラオケタイム!
再びピンツガウアーに乗り込み森の中へ。コースに用意された風船を、車両に装着された針で割る“風船割りレース”のスタートです。
ここでまたしてもレッドブルの2人がやってくれましたよ。アルファタウリチームは真剣にやっているのに、フェルスタッペンは手で割るし、ペレスは相手側の風船を取っちゃうしで、もうハチャメチャ(笑)。ちなみにペレスと角田選手は10歳差。ペレス兄さん、何やってるんですか! でも楽しそうだったから良いか!!
ここまで見て「角田選手はおとなしいのね〜。ルーキーだから緊張しているのかな?」と思っていたのですが、なんと移動中の車内で大熱唱! びっくりしすぎて、思わず戻して2回も見ちゃいました。何の曲か分からなかったのですが、日本語に聞こえたんですよね。分かった方いますか? もしいたら、ぜひご一報を!
隣に座るがスリーも「カラオケタイム!」と大爆笑。イメージが180度変わり、むしろ親近感を覚えた瞬間でした。
●ミッションを終えたドライバーたちの感想は?
全員超真剣モードで面白かったピンツガウアーでのバランス対決を終え、ついにラストミッションの舞台、レッドブル・リンクへ。雨が降りしきる中、2台の全力勝負で全ミッションクリアです。
いや〜、最高に楽しかった! ドライバーたちの性格もよく分かったし、何より楽しそうにしている姿を見ることができて幸せでした。このミッションのおかげでフェルスタッペンもリフレッシュでき、優勝につながったのではないかな、なんて思ったり。
ということは、次戦オーストリアGP(7/2〜7/4)もレッドブル&アルファタウリの活躍に期待!?
最後に、ドライバーたちからコメントが届いたので紹介しますね。
★マックス・フェルスタッペン
「ピンツガウアーのような6輪車は見たことがなかった。いつの時代かはわからないけど、軍隊で使われていたんじゃないかな。運転すると、とても楽しかったよ。オーストリアでのレースはいつも楽しく、今回は2回もレースできる。自分たちのホームグランプリであり、前に優勝しているので、ここで2回良い週末を過ごせることを願っている」
★セルジオ・ペレス
「ミッションはとても接戦で、真剣に行われ(笑)、週末のレースに向けてレッドブルらしい最高の準備ができました」
★角田裕毅
「レッドブル・レーシングとアルファタウリが、それぞれチーム一丸となって争う、すごく新鮮で今までに無い様なイベントでした。トラックでオフロードを走った時に、スタックして動けなくなってしまった事が多く、抜け出すのに時間がかかったり、労力が必要だったので(そこが)ハイライトかなと思います。オーストリアの自然と触れ合い、オーストリアのサーキットは自然の中にあるので、楽しみにしています」
★ピエール・ガスリー
「レッドブル・リンクにたどり着くまでに、田園地帯を巡り、オーストリアのさまざまな側面を発見しました。見どころは? 水上飛行機の中で裕毅が叫んでいたことだね。あれはお気に入りのシーンです。4人のドライバーと一緒にいられてよかったです」
(yuri)