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■大興奮のアゼルバイジャンGP!
絶賛寝不足F1女子、yuriです。原因は娘の夜泣き、じゃなくて2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP。
いや〜、おもしろかった! 最後に色々ありすぎて、興奮してなかなか寝つけませんでした(同じ人、いますか?)。それでも翌日には子育てが普通にはじまるわけで。早く寝れば良かったと、後悔しております(汗)。
●行きたいグランプリNo.1
アジアとヨーロッパにまたがるコーカサス山脈と、カスピ海に囲まれたアゼルバイジャン。首都バクーの市街地コースで行われるレースの最大の魅力は、何といっても中世の城壁に囲まれた旧市街地をかけぬけるF1マシンの姿です。どこか非現実的で、まるで映画の世界に入ってしまったような感覚になるんですよね。
そんなアゼルバイジャンGPは、私が今、一番行きたいグランプリなんです!
市街地でショッピングと観光も楽しめそうだし、何よりホテルから近い(最も重要)。実は昨年、ホテルと飛行機まで押さえていたのですが、新型コロナウイルスの影響で中止になってしまい夢破れました…。
私はいつも個人手配で行くので、F1大好きな母とバクーの地図を印刷しコースはどこにできるか、どのホテルが近いか、座席はどこが見やすいか、サイン会などのイベントはあるのかなどなど、事細かにリサーチしました。もう行ったんじゃないかというくらい、頭の中は完璧です(笑)。
娘が大きくなったら、親子3世代で観戦しに行くぞ〜!
●荒れた予選
今年のアゼルバイジャンGP、予選から荒れまくりました。
Q1ではランス・ストロール(アストンマーティン)とアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)が、ターン15で曲がりきれずバリアにクラッシュして赤旗2回。Q2はダニエル・リカルド(マクラーレン)がターン3でバリアにクラッシュし、赤旗でセッション終了。
Q3では角田裕毅(アルファタウリ)がターン3でバリアにクラッシュし、赤旗予選終了となりました。
ここまで赤旗が出た予選って、近年ないのでは!? ドライバーたちも不完全燃焼だったでしょうね。
そんな中、ポールポジションを獲得したのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。2番手ルイス・ハミルトン(メルセデス)、3番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)でした。
荒れた予選でもしっかりトップ3に入ってくる3人。やはり運を見方につけているなぁ。きっと決勝も多少の順位変動はあるだろうけれど、この3人が表彰台にあがるんだろうな…と思っていました。
●だからレースは面白い!
待ちに待った決勝日。スタートでハミルトンをおさえることができたルクレールですが、3周目にオーバーテイクされ2番手に。首位にたったハミルトンはタイヤ交換時のピットレーン混雑で時間がかかってしまい、ルクレールをパスしたフェルスタッペン、そしてセルジオ・ペレス(レッドブル)の後ろに戻ることになってしまったのです。
めずらしいアクシデントでしたよね。
と、順位変動はあったものの淡々と進むレース。娘が寝ている今のうちに家事の続きでもしようかなと思った矢先、スタートからハードタイヤのまま引っ張っていたストロールの左リヤタイヤがバーストし激しくクラッシュ! セーフティカーが導入されました。
ここからは「これはレース序盤でハードタイヤに交換したドライバーも、バーストの可能性があるのでは?」と家事そっちのけで、テレビに釘付けです(笑)。
そして運命の46周目。メインストレートで首位を走るフェルスタッペンの左リヤタイヤが突然バースト! マシンは激しくクラッシュし、コース上にパーツがちらばります。
フェルスタッペンはタイヤを蹴って悔しそう。チームクルーも頭を抱えたきり、動きません。ここで勝利して、少しでもチャンピオンシップポイントを引き離したかっただろうに…。
これによりセーフティカーが導入されましたが、48周目に赤旗中断に。この時点の上位勢の順位は、首位ペレス、2番手ハミルトン、3番手セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、4番手ピエール・ガスリー(アルファタウリ)、5番手ルクレールです。
セーフティカー先導のフォーメーションラップで49周目を終え、50周目にスタンディングスタート! 残り周回数は2周。さすがに2周じゃ何も起こらないだろう、いやいや、今日のアゼルバイジャンは何か起こる気がする。決勝スタートの時よりも緊張していたかもしれません。
さぁ、レース再開! ペレスの加速が鈍く、ハミルトンがインに並んだ!と思ったらターン1入り口で減速しきれず、タイヤスモークをあげながら真っすぐいってしまったではないですか!!
びっくりして思わず叫びそうになりましたが、娘が寝ていることを思い出し慌てて口を抑えました(笑)。
これでハミルトンは最後尾、ノーポイントでレースを終えました。「ハミルトンがノーポイントっていつ以来だっけ?」とふと思ったので調べてみると、2018年オーストリアGP以来でした。凄いなぁ。
●ベッテル復活に一安心
荒れたアゼルバイジャンGPを制したのは、ペレス! レッドブル移籍後、初優勝です。
インタビューでは「すごく嬉しいよ。でもマックスは勝ちにふさわしい。申し訳ない気持ちもある。1-2とりたかったね」と、ペレスの優しさが伝わる言葉にウルウル(涙)。表彰台で見せたガッツポーズは最高でした!
2位はベッテル! もの凄く嬉しかったです。今シーズンからアストンマーティンに移籍したベッテルですが、昨シーズンはチームメイトのルクレールに押され気味だったのかミスが多く、なんだか元気がなさそうに見えました。
今年の初めには、髪の毛が少なくなってしまっていて(一瞬誰だか分からなかったくらい…)精神的に参っているのかなぁと心配していたほどです。
シーズンがスタートしても状況は厳しく、入賞すらできなかった4度のF1チャンピオン。しかしモナコGPで5位入賞、そしてついにアゼルバイジャンGPで2位を獲得! チャンピオンの意地を見せつけてくれましたよね。フッと肩の力が抜けたのか、いつもの笑顔が戻ってきて安心しました。今後の活躍に期待したいです!
白熱した3位バトルを制したのはガスリー! 何度も何度も後ろを走るルクレールに横に並びかけられるも、ミスせず3位を守りぬいた姿はかっこよかった!
インタビューでは「1位と2位はあるけど、3位になったことはないから最高だよ」と彼らしい回答で笑っちゃいましたけどね(笑)。
それにしても、一体誰がこの順位を予想できたでしょう! “これぞF1”というくらい、最高のレースでしたよね。各チーム、そしてドライバーがこれでもかというくらい喜んでいて、見ている私まで幸せな気持ちになりました。
よーし、元気をたくさんもらったから次のグランプリまで育児頑張るぞ〜!
(yuri)