BMW・1シリーズが人気オプションを標準装備化する一部改良を実施。新型ゴルフへの対抗施策?

■BMW1シリーズの高速走行がより楽に

すでに新型フォルクスワーゲン・ゴルフのティザーサイトがオープンし、先行予約を開始しています。以前お伝えしたように、先行受注の開始から1ヵ月で1000台を突破したとアナウンスしていて、欧州Cセグメントモデルのベンチマーク(指標、目指すべき水準)が日本でもいよいよ新型にスイッチしそうです。

BMW1シリーズ
BMW1シリーズのエクステリア

自他ともにベンチマークであること長らく認めてきたモデルだけに、2021年に登場する輸入車の中では最大の注目モデルといってもよさそう。

競合する欧州Cセグメントハッチバックは、BMW1シリーズ、メルセデス・ベンツAクラス、プジョー308、ルノー メガーヌ、アルファロメオ・ジュリエッタといった面々で、こうしたライバルも日本での新型ゴルフの売れ行きや評価について高い関心を抱いていると思われます。

そんな中、ライバルになるBMW 1シリーズが2021年6月1日に一部改良を実施しました。新型ゴルフ対策かどうかは分からないものの、競争激化は必至なだけに、1シリーズの魅力を高める商品力向上が柱です。

今回のメインメニューは人気オプションの標準化。新たに標準装備されたのは、アダプティブクルーズコントロール(ACC)や「オートマチック・テールゲートオペレーション」、電動フロントシート(運転席&助手席、運転席メモリー機能付)で、高速走行のドライバーサポート、操作性の向上が盛り込まれています。

さらに、「BMW 118i」に「ドライビングアシスト」を標準装備(他グレードはすでに標準装備されている)することで安全性と快適性を向上。デザイン装備としては、「BMW Individualアルミニウムライン」が新たに全車に標準装備されています。

BMW1シリーズ
BMW M135i、BMW 118dのリヤビュー

なお、「M Sport」「M Sport Edition Joy+」には、以前から「BMW Individual ハイグロスシャドーラインエクステリア」が標準装備されています。こちらは、光沢仕上げの「ブラック・サイドウインドー・フレームモールディング」が備わります。

「Play」「Play Edition Joy+」には、「イルミネーテッドベルリンインテリアトリム」が標準化され、デザイン性を向上。なお、「M Sport」「M Sport Edition Joy+」には、「イルミネーテッド・ボストンインテリアトリムが当初より標準装備されています。

BMW1シリーズの価格帯は、362万円〜641万円。今回の改良で、ベーシックグレードでも装備の充実化が図られています。

塚田 勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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