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■エヴァRT初号機GR Supra、2年目のチャレンジ
2021年4月3日(土)、GR Garageトレッサ横浜において開催されたイベント「俺だっ︕ レーシング2021年度体制発表」で、エヴァンゲリオンレーシングは2021年のD1グランプリ参戦体制を正式発表しました。
俺だっ︕レーシングは、すでに「Team TOYO TIRES DRIFT GR Supra」での川畑真人選手の参戦を表明しています。
俺だっ!レーシングは「Team TOYO TIRES DRIFT GR Supra」と「エヴァRT初号機GR Supra」との2台体制でのエントリーをします。この日はこの2台の参戦マシンを展示、2021年度仕様「エヴァRT初号機GR Supra」の初公開となりました。
●アンヴェールされたエヴァRT初号機GR Supra 2021!
14時に始まった参戦発表会で、いよいよエヴァRT初号機GR Supraのアンヴェールが行われます。
そして姿を見せたエヴァRT初号機GR Supra。
2020年のマシンとは全く造形が違います。それもそのはず、2021年モデルはエアロがすべてkuhl Racing製となります。
それもこの俺だっ!レーシングの2台のために作られたスペシャルなもの。今後は市販もしていく可能性がありますが、現在のところは完全に手作り!
ドライバーは畑中慎吾選手。昨年までGX100マークIIでメカニックも自分でこなしながら活躍していた畑中選手。今年はドライバーとして走りに専念できる体制となり、ますます大活躍を期待されています。
畑中慎吾選手は今年の抱負として「GRスープラ勢の中でトップを獲りたい!」と語ります。GRスープラ勢には斎藤太吾選手やチームメイトの川畑真人選手も含まれます。これは事実上のチャンピオン目標宣言と言えるでしょう。
●2台のGRスープラ、どこが違う?
俺だっ!レーシングから参戦する2台のスープラは、カラーリングを除けば外観的にはエアロは同一のものとなりますので同じ仕様であると言えます。しかし、細かい部分を見てみるとかなり違いがあります。
まずタイヤが違います。川畑選手のマシン「Team TOYO TIRES DRIFT GR Supra」のタイヤは当然ながらTOYO TIRES。畑中選手のマシン「エヴァRT初号機GR Supra」はSAILUN TIRESを使います。
エンジン自体はV型8気筒の3UZエンジンですが、タービンなどのチューンナップが違います。川畑選手のマシン「Team TOYO TIRES DRIFT GR Supra」はツインターボ。「エヴァRT初号機GR Supra」はシングルのビッグタービンとなります。
そのため、排気管の出し方も変わります。Team TOYO TIRES DRIFT GR Supraは排気管ボンネット2本出し。
エヴァRT初号機GR Supraは排気管ボンネット1本出しとなります。
それぞれパワーの出方が違うということで、マシンの特性にも違いがあるとのこと。
それぞれタイプの違うマシンとタイプの違う選手を束ねていくのがエグゼクティブ・アドバイザーの時田雅義さん。
D1グランプリ開幕戦は4月24日(土)・25日(日)、滋賀県の奥伊吹モーターパークとなります。この2台のGRスープラの戦いが楽しみです。
なお、この参戦発表の様子は『YoutubeのD1GP MOVIE CHANNEL』でもご覧いただけます。
(写真・文:松永 和浩)